お彼岸は、春分の日と秋分の日を中日（ちゅうにち）とし、その前後3日間を合わせた7日間の期間を指します。お彼岸の中間にあたる日は春分の日・秋分の日という国民の祝日としても知られています。この時期は太陽が真東から昇り、真西に沈むため、仏教では「彼岸（あの世） 」と「此岸（この世） 」の距離が最も近づくと考えられています。そのため、先祖供養を行い、故人に思いを馳せる大切な期間とされています。
特に、家族が亡くなって初めて迎えるお彼岸は、供養の意味がより深くなります。故人を偲び、家族や親族とともにお墓参りや仏壇のお世話をしながら、心を整える機会として大切にしましょう。

基本的にお彼岸に決まったルールやマナーはありません。それぞれの宗派に従って行うのが一般的です。お墓参りをする場合であっても、お墓をしっかり掃除する、打ち水を行うなどマナーを守っておけば特に問題はありません。現代普段のお墓参りはいつ行っても問題ありませんが、お彼岸の時期だけは毎年期間が決まっています。期間外にお彼岸の行事やお墓参りをするのは趣旨がずれるため、春分の日・秋分の日に合わせて行うことを出来るだけ遵守しましょう。

・春彼岸（2025年）
彼岸入り：3月17日（月）
中日（春分の日） ：3月20日（木・祝）
彼岸明け：3月23日（日）

・秋彼岸（2025年）
彼岸入り：9月19日（金）
中日（秋分の日） ：9月22日（月・祝）
彼岸明け：9月25日（木）

・春彼岸（2026年）
彼岸入り：3月17日（火）
中日（春分の日） ：3月20日（金・祝）
彼岸明け：3月23日（月）

・秋彼岸（2026年）
彼岸入り：9月20日（日）
中日（秋分の日） ：9月23日（水・祝）
彼岸明け：9月26日（土）

春彼岸の頃になると、雪国新潟でも日に日に暖かくなり始める時期です。秋彼岸の頃は暑い夏も過ぎ去り、涼しさが感じられる時期にあたります。それぞれの気候に合わせて準備を整えましょう。

家族が亡くなって初めてのお彼岸は、一般的なお彼岸と少し異なり、特別な意味を持つ大切な時期です。事前に家族や近しい親族と打合せをして、特に丁寧に供養を行うことが理想とされ、故人に対して感謝の気持ちを込めて供養を行うことが大切です。とは言え多忙な現代人…家族や親族が忙しくて集まれない場合は、「集まれる家族だけでお墓参りに行く」「お家の仏壇を綺麗にして故人が好きだったお供えをする」といったことでも構いません。「初めてのお彼岸だから丁寧にやりたい」という気持ちがあれば、寺院が定期的に行っている合同法要に参加したり、自宅に僧侶を迎える個別法要を行ったりするとよいでしょう。「どうしたらいいか分からず不安」ということであれば、まずは菩提寺に相談してみましょう。

お彼岸を迎えるにあたり、自宅の仏壇を綺麗に清掃することがとても大切です。新しく位牌を迎えた場合は、綺麗な布で丁寧に拭き、正しい位置に安置します。

・仏具を拭く：仏壇内の仏具を取り外し、柔らかい布で丁寧に拭きます。
・お位牌を清める：お位牌は乾いた布で優しく拭き、傷つけないように注意します。
・お供えの準備：新しい花（白や黄色を基調とした落ち着いた花を選ぶとよいでしょう）
・お供え物（季節の果物や故人の好物、和菓子など） を供えます。
・新しい線香やロウソクも忘れずに準備しましょう。

・化学洗剤の使用は避け、乾いた布や軽く湿らせた布で拭く。
・お供え物を長期間放置せず、傷む前に取り換える。
・ロウソクや線香などの火の始末に注意しましょう。

仏壇が想像以上に汚れていたり、傷んでいる場合は早目に専門業者による掃除や修理をすることをお勧めします。
家族葬そらは福宝グループの葬儀社です。
仏壇の掃除や修理をご検討されている方には福宝のご紹介も可能です。

●仏壇・墓石の福宝/仏壇のお掃除
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・お墓の掃除：落ち葉や雑草を取り除き、墓石を水で洗い清めます。
・お花とお供え物の準備：仏壇と同様に、お花や果物、故人の好きだったものを供えます。
・お線香を焚いて手を合わせる：故人への感謝の気持ちを込めてお参りします。

※墓地・霊園によっては、お供え物をそのまま置いておくことが禁止されている場合もあるので、事前にルールを確認しましょう。

菩提寺の住職に初めてのお彼岸を迎えることを伝え、お経をあげてもらうとよいでしょう。お寺によっては、お彼岸に合わせて「彼岸法要（合同法要） 」を営むこともあります。まずは初めてのお彼岸について相談してみましょう。

お彼岸といえば、お墓参りが大切な供養のひとつです。亡くなって間もない場合、お墓がまだ建立されていないこともあります。その場合は、菩提寺に相談して納骨堂や仮の祭壇にお参りする形になります。

この時期の供養を形式的に済ませるのではなく、故人を思いながら丁寧に供養することが大切です。

初めてのお彼岸は、遺族にとってまだ喪の期間にあたることもあります。派手な宴会や華美な飾りつけは控えめにしましょう。

初めてのお彼岸は、親族がどのように考えているか確認しながら進めることが大切です。親族への無理強いなどは避けて、事前に相談し、できる範囲で協力し合いましょう。

お彼岸は、春分の日と秋分の日の時期にあり、ご先祖様や故人への感謝の気持ちを伝える日。家族が亡くなって初めて迎えるお彼岸は、特別な意味を持つ大切な時期です。形式的な行事ではなく、故人を偲び、感謝を伝える気持ちを大切にしながら過ごしましょう。

またお彼岸は故人を偲ぶだけでなく、家族や自身の生き方を見つめ直す良い機会でもあります。

以下のことを意識して過ごすだけでも初めてのお彼岸を迎える意義があります。

故人に感謝の気持ちを伝えるとともに、家族や親族との絆を深める良い機会です。

忙しい現代社会の日常の中で、お彼岸の期間だけでも心を落ち着ける時間を持ちましょう。そのことが家族を失い、悲しみから立ち直ろうとする家族の団結を深め、故人への一番の供養となることでしょう。

仏教では、お彼岸に「六波羅蜜（ろくはらみつ） 」という善行を実践することが推奨されています。たとえば、他者への親切や節制、殺生を慎むなど、小さなことから心がけると良いでしょう。

故人が亡くなられて初めてのお彼岸についてのご不明点は家族葬そらにお問い合わせください。

家族葬そらでは万が一の時に慌てないためにも「事前相談」を推奨しています。

●事前相談はこちら
https://familyhall-sora.jp/advance-consultation/