終活

葬儀の生前準備について/後編

作成日:2025年4月23日 更新日:2025年4月23日

はじめに

近年、「終活」という考え方が広く浸透し、エンディングノート、遺言書、生前遺品整理等「自分の人生の最期を自分らしく迎えるための準備」を行う人が増えています。その一環として注目されているのが「葬儀の生前準備」です。
これまで葬儀は、亡くなった後に大きな悲しみの中、家族が慌てて手配するのが一般的でした。しかし、社会の変化や価値観の多様化、さらには少子高齢化の進行により、「自分の葬儀は自分で決めておきたい」と考える人が増えています。
「前編」では、「葬儀の生前準備」が誰がするのか?、どこまで準備が出来るのか?などを考察してきましたが、「後編」ではメリット、デメリットはじめ、準備の推奨時期、費用面等について詳しく考察します。

目次 [閉じる]

葬儀の生前準備はいつ頃からすべき?

葬儀の生前準備のタイミングは早すぎることはありませんが、一般的には70代前後で行う人が多いです。健康なうちに自分の希望をしっかり整理し、冷静に判断する思考が可能なためです。しかし、近年は不慮の事故・急病等のリスク回避から60代から生前準備を検討する人も増えています。また、病気が判明した場合や、余命が宣告されたタイミングで急いで生前準備に取り組むケースもあります。完璧に準備出来なくても、できるだけ早い時期に家族と相談しておく方が何かと安心です。

葬儀の生前準備後、実際の葬儀では誰が費用を払うの?

葬儀の生前準備を実施した場合、実際の葬儀での費用を支払う方法には、以下の3つのパターンがあります。

生前に本人が費用を準備するパターン

葬儀の生前準備した本人が、事前に葬儀予算概算を準備するパターンです。葬儀社が主催する「事前相談会」等に参加して、自分が希望する葬儀スタイルや葬儀規模等の概算費用金額を把握し、自らが準備して家族に託すパターンです。

故人の遺産から支払う

本人が葬儀の生前準備をして、その内容を家族に伝えておき、実際の葬儀時にその費用を故人の遺産から支払うパターンです。遺産等の詳細内容は遺言やエンディングノートにしっかり記載し、家族に「この資金を葬儀費用に充当して欲しい」と伝えておくことが大切です。

信託や保険を利用する

最近では「死亡保険」、「葬儀保険」や「葬儀信託」といった商品も増えており、これらを活用して将来の葬儀費用を準備しておく方法もあります。その場合も準備段階で家族と共有した方がお互いに不安がなくなります。

葬儀の生前準備/メリットについて

自分の希望を反映した葬儀を実現できる

葬儀の生前準備を行う最大のメリットは、自分の希望した葬儀を実現できることです。
「どのような形式で送り出して欲しいのか」「参列者の規模はどのくらいが良いのか」「宗教儀式の有無」など、自分の価値観や人生観を反映した葬儀のスタイルを選べます。例えば、仏式の家族葬を希望する人もいれば、無宗教の音楽葬や自然葬を選ぶ人もいます。また、故人が好きだった音楽を流したり、好きな花で祭壇を飾ったりするなど、細かい希望演出を家族に伝えておくことで、実際の葬儀では実現することが可能です。
自分の意志で最期の場面を演出できることで、残された家族も「故人の希望を叶えられた」と安心感を持つことができます。

家族の負担を軽減できる

葬儀の準備は、訃報に接した家族にとって大きな負担となります。短期間のうちに、葬儀社の手配、日程調整、会場選び、参列者への連絡など、数多くの決断を迫られます。さらに、故人の希望が分からなければ、「どのような形がベストなのか」と悩む家族も多いでしょう。
しかし、葬儀の生前準備をしておけば、葬儀の形式や内容がすでを把握しているため、家族はその希望を葬儀社に伝えることだけです。これにより、精神的な負担が大きく軽減され、家族は故人との最期の時間に集中することができます。

葬儀費用概算を把握出来る

葬儀の生前準備では、あらかじめ葬儀内容・規模を家族と共有、葬儀社主催の事前相談会等に参加していれば、大凡の葬儀費用を把握することが出来ます。また不明確だった「葬儀一式費用」「飲食接待費」「寺院へのお布施」など、さまざまな項目が事前準備や葬儀社との事前相談で把握し理解しておくことが出来、想定外の出費を防ぐことができます。

精神的な安心感を得られる

葬儀の生前準備を済ませておくことで、「自分の葬儀について心配しなくて良い」という精神的な安心感を得ることができます。自分の最期のシーンに対して前向きな気持ちで人生を過ごすことができます。

葬儀内容の希望を家族と共有できること

葬儀の生前準備を行う際には、家族と話し合いながら進めることが多いため、自身の希望を家族と共有出来ます。「自分は近しい家族・親族だけの家族葬で見送って欲しい」、「お別れ会形式で自由なスタイルがいい」といった具体的な希望を共有し保管することで、家族も万が一の時でも迷わず対応できます。
また、家族とのコミュニケーションの機会が増えることで、家族の考えや意向も把握しやすくなります。

葬儀費用を事前に準備できる

葬儀費用の負担は決して小さくありませんが、葬儀の生前準備をすることで、費用の準備を前もって整えることができます。特に「本人事前準備」「遺産からの払い」「保険の活用」など、さまざまな方法で費用準備の選択肢を話し合えるので、家族に金銭的な負担をかけずに済みます。

葬儀社の担当者と信頼関係を築ける

葬儀の生前準備で大切なことは、葬儀社が主催する「事前相談」に参加することです。ここで葬儀社の担当者から葬儀に関する情報収集をすることや、不安なことを確認することで、信頼関係を築け、自分の希望する葬儀のイメージを構築することが出来きます。葬儀社担当者と何度か話すことで、自分の希望や価値観をしっかりと理解してもらうことができ、万が一の時も安心して任せることが出来ます。

 

家族葬そらでは万が一の時に慌てないためにも「事前相談」を推奨しています。

●事前相談はこちら
https://familyhall-sora.jp/advance-consultation/

葬儀の生前準備のデメリットについて

本人希望の葬儀内容が履行困難になる可能性もある

葬儀の生前準備時点で、自身の希望した内容が、状況変化により履行困難な場合があります。準備してから、年月が経過し、家族構成や生活環境、周囲の状況が変化した場合、葬儀形式や希望内容が事前準備と違った形で執り行われるケースも覚悟しておく必要があります。

家族との意見の相違

葬儀の生前準備に対する考え方は、家族間で異なる場合があります。準備の内容が、家族の意向と合わない場合、トラブルに発展する可能性があります。葬儀費用に関しても、家族、親族では考え方が違い、捻出方法や分担に関しても意見が食い違う場合もあります。
後々、トラブルにならないように家族間で意見交換し、遺言やエンディングノートに自分の遺志として記述しておくことをおすすめします。

まとめ

葬儀の生前準備は、自身の死後、家族への負担を減らし、自分の希望通りの葬儀を実現するための手段です。生前準備に取り掛かったら、その内容や希望は家族への意向の伝達をしっかり行うことが重要です。生前準備に取り組む際は、自分や家族の状況を十分に考慮し、適切なタイミングで決断することが大切です。自分の人生の終焉を、自分らしく、そして家族に負担をかけずに迎えるためのメリットとデメリットを十分に理解した上で、自分にとって最適な選択をすることが大切です。

葬儀の生前準備は、決して縁起が悪いものではありません。むしろ、自分の人生を最後まで主体的に生きるための、前向きな選択と言えるでしょう。

 

家族葬そらでは万が一の時に慌てないためにも「事前相談」を推奨しています。

●事前相談はこちら
https://familyhall-sora.jp/advance-consultation/

新潟市・近郊エリアでの家族葬は家族葬そらにお任せください

新潟市・近郊エリアに11式場を展開する家族葬そらは、はじめての葬儀でも安心して執り行える1日1組限定の貸切家族葬専用ホール(家族葬式場)です。一級葬祭ディレクター他経験豊富なスタッフが、ご遺族の心に寄り添い、故人への感謝を最大限にお伝えできるよう、無理のないプランとスムーズな葬儀の段取りで親身にサポートいたします。

また、福宝グループの葬儀社として葬儀だけでなく、仏壇・墓石・霊園などを通じて、皆様を支えて参ります。どんな小さなことでも構いません、家族葬はもちろん、葬儀に関わるお困りごとや疑問は家族葬そらへお問い合わせください。24時間通話無料でご相談に応じます。

  • 初めての方へ
  • 資料請求する

ふくちゃん会員でお葬式が最大10%割引
(無料会員登録)

  • 電話をかける(無料)
  • 資料請求する(無料)

葬祭ディレクターがご遺族様を
丁寧にサポートします

  • みやじま

  • きりゅう

  • みまた

  • さいとう

  • 実際にかかるお葬式の費用や内容
  • 式場の設備や雰囲気
  • いざという時の準備や流れ

24時間365日対応
専門スタッフが疑問にお答えします

たかだ

お客様のご意向に沿うようにできる限りのお手伝いをさせていただきます。

様々なお別れの仕方のご希望があると思います。無宗派葬の場合はいくつかのご提案をさせていただき、暖かく心に残るお別れの場を準備いたします。

ほり

葬儀への不安を払しょくし、ご要望を叶えるべくサポートいたします。

皆さんからの希望や要望、故人の人柄を表すものや葬儀全体の進め方、記憶や形に残るものなど。出来るだけ叶えたいと思っています。

  • 実際にかかるお葬式の費用や内容
  • 式場の設備や雰囲気
  • いざという時の準備や流れ
  • みやじま

  • きりゅう

  • みまた

  • さいとう

【お客様サポートダイヤル】0120-108-401
  • 電話をかける(無料)
  • 資料請求する(無料)