法事、法要

法事の服装マナー完全ガイド|季節を問わず失礼にならないために

作成日:2026年5月25日 更新日:2026年5月25日

はじめに

爽やかな新緑の風が吹き抜け、少しずつ汗ばむ陽気も増えてくる5月。ゴールデンウィークを終えて生活が落ち着きを取り戻すこの時期、法事・法要の準備を始める方も多いのではないでしょうか。季節の変わり目は、故人を偲ぶ大切な場において「何を着ていくべきか」という悩みがつきものです。特に、これから迎える梅雨の湿気や、近年の猛暑を思わせる厳しい暑さの中での法要は、マナーと体調管理の両立が大きな課題となります。

 

特に梅雨時や猛暑時の法事では、伝統的な黒のフォーマルウェアは熱を吸収しやすく、また湿気による不快感も重なりがちです。しかし、「暑いから」「雨だから」という理由で安易にカジュアルすぎる格好を選ぶのは、参列者としての礼節に欠ける場合があります。本コラムでは、これからの季節に特有の注意点を含め、一周忌から三回忌、さらにその後の法要まで、季節や形式を問わず失礼にならないための服装マナーを徹底解説します。

目次 [閉じる]

法事・法要における服装の基本:正喪服・準喪服・略喪服の違い

法事の服装を考える際、まず理解しておかなければならないのが「喪服の格」です。喪服には大きく分けて「正喪服」「準喪服」「略喪服」の3段階があります。これらを法要の時期や自身の立場(施主か参列者か)に合わせて使い分けることが、マナーの第一歩となります。

まず「正喪服」は、最も格式高い装いです。男性ならモーニングコート、女性なら黒のロングワンピースやアンサンブルが該当します。これは主に葬儀や告別式において、喪主や近親者が着用するものです。法要においては、一周忌までの施主が着用することもありますが、近年の家族葬の普及に伴い、法要で正喪服を見かける機会は減りつつあります。

次に、最も汎用性が高いのが「準喪服」です。いわゆる「ブラックスーツ」や「ブラックフォーマル」を指します。法要の参列者として最も無難であり、失礼のない選択です。仕事用の黒いリクルートスーツとは異なり、漆黒で光沢のない生地で作られているのが特徴です。特に一周忌や三回忌など、節目の法要ではこの準喪服が標準となります。

そして「略喪服」は、いわゆる「平服(へいふく)」のことです。黒、紺、グレーなどのダークカラーのスーツやワンピースを指します。法要の案内状に「平服でお越しください」とある場合は、この略喪服を指しています。決して普段着で良いという意味ではない点に注意が必要です。七回忌以降の法要や、ごく親しい身内のみで行う場では、この略喪服が選ばれることが多くなっています。

三回忌・七回忌と進むにつれて変わる服装の「格」と判断基準

法要は、回を重ねるごとに少しずつ「悲しみを乗り越え、故人を日常の中で想う」というフェーズへと移行していきます。それに伴い、求められる服装の格式も緩やかになっていくのが一般的です。

一周忌までは、まだ別れの悲しみが癒えない時期でもあり、施主も参列者も「準喪服(ブラックスーツ)」を着用するのが基本です。この段階では、喪を服すという姿勢を明確に示すことが求められます。しかし、三回忌を過ぎ、七回忌、十三回忌と年月が経つにつれて、服装は少しずつ「略喪服(平服)」へとシフトしていきます。特に七回忌以降は、黒にこだわらず、ダークグレーや濃紺のスーツ、落ち着いた色のワンピースを着用しても失礼には当たらないとされています。

この「格」の変更において最も重要な判断基準は、「施主よりも格上の服装にならないこと」です。参列者が施主よりも正式な格好をしてしまうのは、控えめであるべき参列者の立場としてマナー違反とみなされることがあります。事前に施主に「当日はどのような服装で集まりますか?」と確認しておくのも、家族葬のように近い関係だからこそできる配慮です。

男性の法事マナー:スーツ、シャツ、ネクタイの選び方と注意点

男性の法事における服装は、一見シンプルに見えますが、細部においてマナーの差が出やすいものです。まずスーツについては、前述の通り一周忌まではブラックスーツ(準喪服)が基本です。ダブルとシングルのどちらでも構いませんが、近年の主流はシングル。ズボンの裾はシングルが正式とされ、ダブルはカジュアルな印象を与えるため避けるのが無難です。

シャツは、必ず「白の無地」を選びます。ボタンダウンのようなカジュアルな襟元や、織り柄が入ったものは避け、レギュラーカラーやワイドカラーを選びましょう。また、下着が透けないよう、白かベージュのVネックシャツを着用するのがエチケットです。5月の暑い時期でも、法要の場では長袖のシャツを着用し、ジャケットを脱がないのがマナー則ですが、移動中や会食の場では施主の言葉に従って調整します。

ネクタイは「黒の無地」が絶対です。結び方はシンプルで緩みのない「プレーンノット」が推奨されます。この際、ディンプル(結び目の下のくぼみ)は作らないのが法事のマナーです。ディンプルは華やかな印象を与えるため、弔事の場では失礼にあたるとされています。また、ネクタイピンも基本的には着用しません。どうしても必要な場合は、真珠付きのものやシンプルな黒のものを選びますが、基本は「飾らない」ことが正解です。

ベルトについても、黒でシンプルなバックルのものを選びます。ワニ革やヘビ革のような動物の殺生を連想させるデザイン、あるいはブランドロゴが大きく目立つものは避けましょう。こうした細かな配慮の積み重ねが、故人を敬う誠実な姿勢として周囲に伝わります。

女性の法事マナー:アンサンブル、ワンピースとストッキングの心得

女性の法事の装いで最も一般的なのは、ブラックフォーマルのアンサンブルやワンピースです。女性の場合、男性以上に「肌の露出を控える」ことが重要なマナーとなります。スカートの丈は、椅子に座った際に膝が隠れる程度の長さ(ふくらはぎの中ほどまであれば理想的)が必要です。

5月以降の暖かい時期であっても、五分袖や七分袖のものを選び、腕を露出しすぎないようにします。ノースリーブのワンピースを着用する場合は、必ずジャケットを羽織るようにしましょう。素材については、光沢のあるサテン地や、透け感の強いレースは避け、ジョーゼットやウールなど、落ち着いた質感のものを選びます。

足元のストッキングは「黒の無地」が基本です。法事においてベージュのストッキングは、略喪服であっても避けるべきとされています。また、厚みについても注意が必要です。20デニール前後の、肌が少し透ける程度の薄さが最もフォーマルとされています。冬場は厚手のタイツを履きたくなりますが、法事の場(特にお寺や式場)ではマナー違反とされることが多いため、冷え対策をする場合も薄手のストッキングを重ねるなどの工夫が必要です。

子供や学生の服装:制服がない場合は?

法事に子供を連れて行く際、「何を着せればいいのか」と悩む親御さんは多いものです。基本的には、学校の制服がある場合は、それが子供にとっての「正装」となります。制服の色が赤や青であっても、学校の決まりに従った服装であれば、法事の場において失礼には当たりません。

一方で、制服がない小学生以下の子供や、乳幼児の場合はどうすべきでしょうか。この場合のポイントは「派手な色や柄を避け、落ち着いた色味でまとめる」ことです。白のシャツやブラウスに、黒、紺、グレーのズボンやスカート、ワンピースを合わせるのが一般的です。キャラクターものや、大きなロゴが入った服、またデニム素材やスウェットのようなカジュアルすぎるものは避けましょう。

靴についても、黒のローファーが理想ですが、子供の場合はサイズがすぐに変わるため、黒や紺の落ち着いた色のスニーカーでも許容されることが多いです。ただし、泥汚れなどはしっかり落とし、清潔な状態にしておきましょう。靴下も白、紺、黒の無地のものを着用させます。

子供にとって法事は、親戚と顔を合わせ、命の尊さや家族の絆を学ぶ大切な場でもあります。厳格に大人と同じマナーを強いる必要はありませんが、「今日は大切な人のための特別な日なんだよ」ということを服装を通じて伝えてあげることが、一番の教育にもなるでしょう。

梅雨時期の法事で気をつけたい足元と雨具の配慮

新潟の6~7月は梅雨の季節。法事の日が雨になることも少なくありません。雨の日の参列で最も気をつけなければならないのが、移動中の汚れと、式場内での濡れに対する配慮です。

まず足元ですが、雨用のレインブーツなどで移動し、式場に到着してからフォーマルな靴に履き替えるのが賢明です。特に布製のパンプスや革靴は水に弱く、濡れたまま参列すると不快なだけでなく、靴を傷めてしまいます。履き替えた靴や、濡れた靴を入れるためのビニール袋を多めに用意しておくと、周囲を汚さずに済みます。

雨具(傘)についても、マナーがあります。最も望ましいのは、黒、紺、グレーなどの落ち着いた色の傘です。ビニール傘は絶対にいけないわけではありませんが、フォーマルな場ではやや安っぽい印象を与えてしまうことがあります。また、式場に入る前には必ず傘立てを利用するか、水滴をよく切ってから持ち込むようにしましょう。

猛暑日の法要を乗り切るための素材選びとマナー

5月の下旬から夏場にかけて、新潟でも30度を超える真夏日のような暑さになることがあります。暑い中での法要は、参列者、特に高齢者にとっては体力的な負担が大きくなります。無理をして熱中症になっては元も子もありませんので、マナーを守りつつ「涼しく過ごす工夫」を取り入れましょう。

最近では「夏用ブラックフォーマル」が広く普及しています。これは通常の喪服よりも通気性が良く、裏地を極力省いた仕立てになっているため、見た目のフォーマルさを保ちつつ、体感温度を下げることができます。特に女性の夏用アンサンブルは、ワンピース一枚でもジャケットを羽織っているように見えるデザインのものがあり、重宝します。

また、素材選びも重要です。ポリエステルベースの機能性素材や、薄手のウール「サマーウール」は、吸汗速乾性に優れ、さらりとした着心地を維持してくれます。反対に、冬用の厚手の生地を我慢して着るのは避けましょう。汗ジミが目立ってしまったり、においが気になったりすることは、周囲へのマナー違反にもなりかねません。

靴・鞄・数珠:意外と見られている小物類のチェックポイント

「お洒落は足元から」と言いますが、法事のマナーもまた、小物にその人の配慮が表れます。まず靴について、男性は「黒の紐付き革靴」が最もフォーマルです。金具がついているものや、メダリオン(穴飾り)があるものは避けましょう。女性は「黒の布製または革製のパンプス」を選びます。ヒールの高さは3〜5cm程度が適切で、ピンヒールや厚底、バックストラップがないタイプは避けるのが無難です。

鞄については、男女共に「光沢のない黒」を選びます。特に女性のフォーマルバッグは、金属のチェーンやブランドロゴが目立たないものを選び、素材もクロコダイルやエナメルといった光るものは厳禁です。サブバッグを持つ場合も、黒のシンプルなトートバッグなどを選び、紙袋などで代用しないようにしましょう。

そして忘れてはならないのが「数珠」です。数珠は本来、自分を守るお守りであり、仏様とつながるための大切な法具です。貸し借りはせず、自分専用のものを用意しましょう。宗派によって形が異なる「本式数珠」もありますが、最近はどの宗派でも使える「略式数珠」を持つ方が増えています。法要中に数珠を椅子や畳の上に直接置くのは失礼にあたりますので、必ず手に持つか、房を下にしてバッグの中にしまうようにします。

こうした小物は、一度揃えれば長く使えるものです。法要をきっかけに、今の自分にふさわしい質の良い小物を見直してみるのも、一つの「終活」や「準備」と言えるかもしれません。

 

「家族葬そら」は「仏壇・墓石の福宝グループ」の家族葬専門ホールです。仏具や数珠などのお買い求め等はお近くの福宝にてご相談承ります。

●福宝・店舗案内
https://www.fukuhou.jp/shop/

 

まとめ:形よりも大切な「故人を想う心」を整える

ここまで、法事・法要における服装のマナーを詳細に解説してきました。5月の爽やかな季節から、梅雨の湿気、そして真夏の暑さと、日本には四季折々の気候の変化があります。その中で、伝統的なマナーを維持しつつ、現代の生活や体調管理に合わせて柔軟に対応していくことが、現代の弔事における「新しい作法」と言えるかもしれません。

しかし、どれほど完璧な装いをしていても、そこに故人を偲ぶ心が欠けていては、法要の本質は失われてしまいます。服装を整えるということは、単に周囲からの見た目を気にすることではありません。「これから仏様の前に行き、故人に会いに行く」という心構えを形にしたものが、マナーとしての服装なのです。

「家族葬そら」では、新潟市近郊の12のホールを通じて、多くのご家族の最期の時間や、その後の法要をお手伝いしてきました。私たちが日々思うのは、「家族葬」という形を選ぶ方々の多くが、形式的な豪華さよりも「心のこもったお見送り」を求めておられるということです。服装の準備をすることも、案内状を書くことも、お花を選ぶことも、すべては故人との絆を再確認するための大切なプロセスです。

終活という言葉が一般的になった今、自分が去った後のことを考えるのと同様に、大切な人を見送るための知識を深めておくことは、残された者の「愛」の形でもあります。このコラムが、皆様の不安を少しでも取り除き、心地よい風が吹く5月の「空」のように、清々しい気持ちで法要の日を迎えられる一助となれば幸いです。

何かお困りのことや、具体的な服装、法要の流れについてのご相談があれば、いつでも仏壇・墓石の福宝グループ「家族葬そら」へお気軽にお問い合わせください。私たちは、皆様の「大切な人を想う心」に寄り添い、これからも最高のサポートを続けてまいります。

 

●そらの事前相談
https://familyhall-sora.jp/advance-consultation/

新潟市・近郊エリアでの家族葬は家族葬そらにお任せください

新潟市・近郊エリアに12式場を展開する家族葬そらは、はじめての葬儀でも安心して執り行える1日1組限定の貸切家族葬専用ホール(家族葬式場)です。一級葬祭ディレクター他経験豊富なスタッフが、ご遺族の心に寄り添い、故人への感謝を最大限にお伝えできるよう、無理のないプランとスムーズな葬儀の段取りで親身にサポートいたします。

また、福宝グループの葬儀社として葬儀だけでなく、仏壇・墓石・霊園などを通じて、皆様を支えて参ります。どんな小さなことでも構いません、家族葬はもちろん、葬儀に関わるお困りごとや疑問は家族葬そらへお問い合わせください。24時間通話無料でご相談に応じます。

  • 無料・事前相談
  • 資料請求する

ふくちゃん会員でお葬式が最大10%割引
(無料会員登録)

  • 電話をかける(無料)
  • 資料請求する(無料)

葬祭ディレクターがご遺族様を
丁寧にサポートします

  • みやじま

  • きりゅう

  • みまた

  • さいとう

  • 実際にかかるお葬式の費用や内容
  • 式場の設備や雰囲気
  • いざという時の準備や流れ

24時間365日対応
専門スタッフが疑問にお答えします

たかだ

お客様のご意向に沿うようにできる限りのお手伝いをさせていただきます。

様々なお別れの仕方のご希望があると思います。無宗派葬の場合はいくつかのご提案をさせていただき、暖かく心に残るお別れの場を準備いたします。

ほり

葬儀への不安を払しょくし、ご要望を叶えるべくサポートいたします。

皆さんからの希望や要望、故人の人柄を表すものや葬儀全体の進め方、記憶や形に残るものなど。出来るだけ叶えたいと思っています。

  • 実際にかかるお葬式の費用や内容
  • 式場の設備や雰囲気
  • いざという時の準備や流れ
  • みやじま

  • きりゅう

  • みまた

  • さいとう

【お客様サポートダイヤル】0120-108-401
  • 電話をかける(無料)
  • 資料請求する(無料)