終活

エンディングノートは書くべきか? エンディングノートのメリットと書き方についての考察/前編

作成日:2024年7月22日 更新日:2024年7月22日

ここ数年、終活のひとつとして、エンディングノートを作成する人が増えています。エンディングノートとは、自分の生活情報や資産状況、家族に対する想いや要望、残りの人生でやりたいことなどをまとめて記載するノートのことを指します。遺言書よりも気軽に作成できます。ただし、エンディングノートを作成する際は、気を付けたいポイントもあるため、しっかりと押さえておきましょう。

 

今回はエンディングノートを作成するメリットや記載内容、遺言書との違いや作成時や保管の注意点などについて前編・後編の2回で説明します。エンディングノートは書いたことを家族と共有し、万が一の時、残された家族が混乱しないためにも、また残された人生を考える良いきっかけにもなるため、エンディングノートは多くの人にとって必要性が高いと言えます。

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エンディングノートとは?

エンディングノートとは、自分自身に万一のことがあったときや、意思疎通ができなくなったときに備えて、自分に関するさまざまな情報をまとめておくノートです。一般的には自分の死後、家族が困らないように所有している個人資産や口座を開設している金融機関の情報、葬儀などに関する希望(家族葬、一般葬、招待希望者、人数規模)、終末期医療(延命治療の有無)に関する希望、万が一の時の親族、友人、知人の連絡先等を書き留めておきます。書く内容や書式に正式な決まりはなく、家族や親しい人に対する感謝の気持ちや想いを書いたり、今までの楽しかった思い出や、獲得した賞、資格など、また今後やりたいことなどを書き綴ったりしても問題ありません。自分自身の素直な気持ちや想いを伝えるうえでも、エンディングノートは優秀なツールであると言えます。大切なのは自分自身で今後の事を判断できる状態で作成することです。

エンディングノートに書く内容には制限がなく、何でも自由に書くことができます。例えば、某ノートメーカーのエンディングノートには資産(預貯金や保険など)、気になること(携帯やWebサイトのID、ペットなど)、家族・親族、友人・知人、医療介護(延命処置など)、葬儀・お墓、その他の事項(写真や大切な人へのメッセージなど)が目次として挙げられており、幅広い事項について記載することができます。

 

もちろんすべての事項を記載する必要はなく、書きやすい項目から書き始めてもよいでしょう。文章を書くことが億劫な人は、家族に知っておいて欲しい事項だけをピックアップして記載するだけでもよいでしょう。ただし、冒頭で書いたとおり、エンディングノートには法的な効力はありませんので、注意が必要です。

エンディングノートを作成するメリットとは

書く内容によっても異なりますが、エンディングノートを作成する主なメリットには、以下の2つが挙げられます。

  • 自分の死後に家族の負担を軽減させられる
  • 安心して残りの人生を過ごせる

保有している資産の金額や種類、趣味、好きな食べ物など自分自身に関するさまざまな情報を記載できます。そのため、エンディングノートを作成することで、現在の経済状況や自分自身の趣味趣向などを把握しやすくなるでしょう。

 

例えば、金融機関の口座や生命保険の手続き先や担当者の連絡先、携帯電話やパソコン、アプリやSNSのIDやパスワード…その他の資産状況などをまとめて記載しておけば、家族が必要な連絡先や解約手続きを把握しやすくなります。合わせて預金通帳や保険証券などを1か所にまとめておけば、探す手間をなくし、万が一の時にスムーズに手続きを進めることが期待できるでしょう。自分が元気なうちは、家族であっても、細かいことは案外知らないことが多いもの実態です。例えば、「延命治療や終末医療について本人希望はどうするのか?」「万が一の時に誰に連絡すれば良いのか」「葬儀やお墓はどうすればいいのか」といったことも希望が分からなければ、家族としては思い悩んで、何も前に進まなくなります。連絡して欲しい人や連絡先、葬儀やお墓に関する希望、準備状況などをエンディングノートに記載していれば、家族の負担軽減や安心につながります。良く聞く話として、本人の万が一の時の要望を元気な時に家族で話すことはあっても、なかなか文章や書面として残っていないと、記憶だけでは、なかなか実行に移せない。やはりエンディングノートという形で残すべきだった…と。

 

また、これらの自分が気になるさまざまなことを自分で整理し家族に伝えることが、自分自身にとっての安心にもつながるでしょう。エンディングノートを書きながら、資産状況の確認ができたり、これまでの人生でやり残したことやこれからやりたいことなどの整理ができたりします。残りの人生を計画的かつ充実した過ごし方ができるようになれば、エンディングノートを作成する効果は大きいでしょう。

エンディングノートのデメリット

あまりデメリットがないのがエンディングノートですが、あえて挙げるなら下記3項目でしょうか?巷ではよく聞く話でもあるので、十分注意することをおすすめします。

  • 法的効力がない
  • 書く内容によっては家族の負担になることもある
  • 盗難のリスクがある

エンディングノートを書き始める前に法的効力がないことを理解していれば問題はありません。財産の分配等が気になる人は遺言状と合わせて書くことをおすすめします。
法的効力がないエンディングノートですから、本人の希望を素直に書き過ぎて、後々、家族の負担になるケースがあります。例えば「私の葬式はどんな季節であろうと大好きな菜の花で祭壇を飾って欲しい」など「無理難題な希望・要望」の記述は控えるべきです。

 

書く内容によっても異なりますが、エンディングノートにはクレジットカード、銀行キャッシュカード、買物アプリのIDやパスワードを記載することがあります。また実印・銀行通帳の保管場所など、本来生存中は第三者に知られてはいけない情報がまとめて記載できます。万一、第三者に盗み見られてしまうと盗難や詐欺被害に遭うリスクもあります。個人情報漏えいとならないように、エンディングノートの保管場所や保管方法には、細心の注意を払うことが大切です。

エンディングノートと遺言の違いについて

エンディングノートには基本的に法的効力がないということです。そのため、エンディングノートに書かれた内容は、あくまでも家族や相続人に対する「お願い」に過ぎません。これに対して、遺言書には基本的に法的効力があります。遺産相続等に関してはエンディングノートに書いても法的効力はないので注意が必要です。エンディングノートと遺言書では作成用件の有無が異なります。遺言書の場合は、「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」の3つの方式があり、それぞれに民法で作成要件が定められています。遺言の内容や遺言の作成日付、遺言者氏名の自書、押印などは必須要件です。また、遺言書は死亡時に効力が発生します。

 

このように遺言書はエンディングノートとは別物との認識が必要です。法的に有効な形で自分の遺志を示したい場合には、エンディングノートとは別に、遺言書を作成しておく必要があります。

エンディングノートは何歳頃から書くべき?

こちらについての答えはありません。かつては終末を予期して書き残すエンディングノートが主流でしたが、現在は40代~50代頃の働き盛りから、いざと言う時のために残す人が増えました。定年退職を機に書き始める人の話も聞きます。
そのため基本的な死後の手続きに関する情報の他、働き盛り世代のエンディングノートは日記や自分史のような役割を持って書く人も少なくありません。

 

例えば、好きなものなどをまとめて、スクラップブックにしたりと、「終活」とはほど遠い、楽しいイメージのエンディングノートも最近多く見受けます。
一番のおすすめは心身共に健康なうちに、作成に取り掛かり、その時々によって項目を更新して行くことです。体調が悪くなったり、高齢で文章を書くことが困難になる前に、楽しみながら書くことをおすすめします。

エンディングノートの選び方

エンディングノートは、自分の目的に合わせて選びます

市販のエンディングノートは終活をスムーズに進めるため、書く本人の思考を誘導してくれる心強いツールです。本屋さんや文具店、インターネットでも多数種類があるので見てみましょう。
けれどもエンディングノートを書く目的は、人それぞれ違います。

  • 人生の振り返り
  • 万が一の備忘録
  • 人生の備忘録
  • 終活の進捗確認用

など、それぞれに違うでしょうから目的に合わせて選ぶのがよいでしょう。
メッセージ的要素が強いエンディングノートであれば、フリースペースが多いものや大学ノートが良いでしょう。
また手軽に書き進めるか、しっかりと手順を追って進めるかでも、選ぶエンディングノートは変わってきます。

葬儀会社に事前相談してみるのもひとつの選択肢です

万が一の時に慌てないためにも葬儀会社に相談するのもひとつの選択肢です。葬儀会社の事前相談は、自分がどんな葬儀をしたいのか? 費用はどの程度必要なのか? 事前に決めておくべきことはどんな事なのか?を確認するのが一般的ですが、経験豊富なスタッフが揃う家族葬そらの事前相談では遺言書やエンディングノート、相続関連の相談先などもアドバイスしてくれます。事前相談は随時開催していますので、下記よりお問い合わせください。

 

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