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エンディングノートは書くべきか? エンディングノートのメリットと書き方についての考察/後編

作成日:2024年7月29日 更新日:2024年7月29日

エンディングノートのメリットと書き方についての考察/前編では

  • エンディングノートとは?
  • エンディングノートを作成するメリットとは

等についてエンディングノート作成のおすすめと必要性について解説してきましたが、後編ではエンディングノートの具体的な書き方や必要な項目について解説します。また一旦書き終えた後のことや更新作業、保管についても記述します。

目次 [閉じる]

エンディングノートの作り方・書き方

エンディングノートに書く内容は、「これを書かなければいけない」「書いてはいけない」といった決まりや制限がありません。もし、何を書けば良いのか迷っているのであれば、以下のような内容をイメージしてみてください。

  • 自分の家族や大切な人に伝えておきたいこと
  • 自分が生前、または死後にやってもらいたいこと
  • 自分がこれからやりたいこと

書きたい事から書く

書けるところから書く

少しずつで良いから定期的に書き進める

がエンディングノート作成を滞らせないための原則です。

書きやすい項目から書き始める

エンディングノートは最初から順番に書く必要はありません。普段文章を書く機会が少ない場合は尚更です。自分自身にとって書きやすい項目から気軽な気持ちで書き始めると良いでしょう。何を書けば良いか分からないときは、市販されているエンディングノートを使用するのも方法です。書きにくい項目や検討している項目などは、考えや情報などがまとまった後で記載をしても問題ありません。焦らず、自分が過ごしてきた人生の「自分史」を楽しみながら作る気分で、少しずつ書き進めていきましょう。

医療や介護の希望など

病気で重篤な状態になった場合のために「緩和治療や延命処置をして欲しいかどうか」「介護は自宅と施設のどちらを希望するか」など、医療や介護に対する希望を書いておくと安心です。加入している医療保険や介護保険があれば、これらの情報(保険会社、商品名、保険証券の置き場所など)も書いておきましょう。

自分の基本情報(基本8項目)

エンディングノートには、氏名や生年月日、住所などの基本的な情報を書いておくと良いでしょう。亡くなった後に、死亡届や住民票の抹消届などの手続きをする際は、故人の基本的な情報が必要です。自分自身に関する基本的な情報を一覧にしてエンディングノートに記載することで、残された家族が役所、金融機関、保険会社等に手続きをする際の負担を軽減できるでしょう。

 

記載すると良い基本的な情報の例は、以下のとおりです。

  • 氏名
  • 生年月日
  • 住所・本籍地
  • 血液型
  • 家族構成(既に亡くなった家族も記載するとよいでしょう)
  • 学歴・職歴
  • 自分史の概略
  • 身分証明書(マイナンバーカード・運転免許証など)の保管場所
  • マイナンバー・運転免許証番号・健康保険証番号
  • 保有資格
  • 性格・信念
  • 趣味・特技
  • 好きな食べ物、嫌いな食べ物
  • 普段から利用することが多いお店
  • 残りの人生でやりたいこと、行きたい場所など

身の回りのこと/万が一の時に手続きして欲しい事柄

スマートフォンやパソコン、契約しているクラウドサービス、SNSのIDやパスワードなどを記載することをおすすめします。
スマートフォンやパソコンのログインパスワードが記載されていれば、自分自身に万が一のことがあった後、家族がログインをして中のデータを確認しやすくなります。契約している優良課金サービスやSNSのID・パスワードを記載すると、亡くなった後に家族が退会の手続きをしやすくなります。

身の回りのことについて記載すると良い項目は、以下のとおりです。

  • 持っている携帯電話やパソコンの数・パスワードと解約手続き
  • 契約している動画、書籍、音楽サービスの種類やパスワード、退会手続き方法
  • SNSのIDやパスワード
  • ペットの性格や好き嫌い、病歴、かかりつけ動物病院など
  • 電子マネーアプリの解約
  • 写真、動画、住所録の保存データなど消去

葬儀やお墓、埋葬方法の希望

信仰する宗教や葬儀の方法、納骨の場所などを記載するのも有効です。

  • 葬儀の方法(一般葬・家族葬・直葬など)
  • お墓の種類(家墓・夫婦墓・納骨堂・樹木葬など)
  • 信仰する宗教
  • 喪主を任せたい人
  • 葬儀に連絡してほしい人
  • 遺影に使う写真とその保管場所

所有している資産・負債と相続情報

現在所有している資産を、エンディングノートにまとめておくのもおすすめです。

  • 預貯金口座がある金融機関名、支店名、口座番号、担当者、連絡先 など
  • 生命保険の種類や保険会社、保険金の受取人、証券番号、担当者、連絡先 など
  • 不動産の種類や用途、住所、想定時価、管理会社、担当者、連絡先 など
  • 金融商品の種類や証券口座がある金融機関名、担当者、連絡先 など
  • 自動車やバイク、宝石などその他の資産状況

また、借入金やクレジットカードの情報も記載しておくと良いでしょう。

  • 借入金の借入先や借入額、返済方法、返済期限、担当者、連絡先 など
  • クレジットカードの名称やカード会社、会員専用ページのアドレス など

親族や友人の連絡先

親族や親しい友人、知人などの住所や電話番号を記載するのも方法です。亡くなった後に連絡が必要かどうかを記載すると、残された家族は誰に訃報を伝えたら良いか分かりやすくなります。

家族や親族へのメッセージ

エンディングノートにぜひ記載して欲しい項目として、家族や友人などへの感謝の言葉やメッセージです。日頃は言いにくい感謝の気持ちも、エンディングノートであれば書きやすでしょう。

また、楽しかった思い出や心に残っている思い出などを書いておくのもおススメです。文章の近くに写真を貼り付けておくと、読んだ人の記憶が蘇りやすくなります。

エンディングノート保管場所と遺言書の有無について

エンディングノートには数多くの個人情報が記載されているため、作成後は厳重に保管することが大切です。一方で、取り出しにくい場所に保管すると、記載内容を更新しにくくなるだけでなく、家族に見つけてもらえないリスクも高まります。

 

そこで、エンディングノートは「盗難のリスクが低い」「いざというときに取り出しやすい」の2つの条件を満たす場所に保管しておくと良いでしょう。

 

エンディングノートの保管場所は、自宅の金庫などが一般的ですが、大切なのは、家族に保管場所を伝えておくことです。預貯金の通帳や届出印などと一緒に保管すると、盗難のリスクを高める恐れがあるので、こちらも家族と相談の上、いざという時に慌てないようにしておくことをおすすめします。
自宅で保管するのが心配な場合は、信頼できる人や金融機関に託しておくのもよいでしょう。例えば、金融機関であればエンディングノートの内容に従い、預かり資産を管理してくれるサービスの提供を行っているところがあります。

 

いずれにしてもエンディングノートの保管場所を決めた後は、万が一のときに見つけてもらいやすくするために、信頼できる家族にのみ保管場所を伝えておくのも方法です。
また資産状況によっては、別途「遺言書」を作成した方が良い場合もあります。使い分け等のアドバイスは取引のある地方銀行や信託銀行などに相談する選択肢もあります。エンディングノートと遺言書を併用しないと決めた人は、家族に「遺言書はない」と伝えておくと混乱を避けられます。

「遺言」と「エンディングノート」の使い分けと注意点

遺言というのは、自分の資産について誰にどう相続遺贈するかを自分で決めておくというのが主な目的です。一方、エンディングノートは、自分が亡くなった後に自分自身やその周りなどの心情的な情報、財産的情報、葬儀関係、延命治療などについての伝言と言ってよいでしょう。エンディングノート自体は遺言のような法的な効力は有りません。

ただ、遺産分割協議のための財産の情報になったり、遺言無効確認訴訟の手がかりになることがありますので、しっかり書かれることをお勧めします。

注意していただきたいのは、遺言の内容とエンディングノートの記載が一致させるように心がけてください。相反することが書かれたために後の争いになるということも稀ではありません。財産承継の希望によっては、別途、遺言書を作成したほうが良い場合もあります。エンディングノートと遺言書の上手な使い分けについて、弁護士、司法書士、税理士などの専門家に相談してみる選択肢もあります。

トラブルを避けるためのポイント

エンディングノートは残された家族が、自分亡き後に相続などのトラブルを起こさない目的も大きいです。
この点を意識して作成後に定期的に記載した内容を見直すなど、その時々に役立つ情報を記載します。

  • 状況の変化に応じるて追記、修正を書き込む
  • 資産の変化状況も記載する
  • 何度も読み返してみて、優柔不断な書き方を避ける

等々、定期的な見直しがトラブルを避けるためのポイントです。

葬儀会社に事前相談してみるのもひとつの選択肢です

万が一の時に慌てないためにも葬儀会社に事前相談するのもひとつの選択肢です。

 

葬儀会社の事前相談は、自分がどんな葬儀をしたいのか?

費用はどの程度必要なのか?

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を確認するのが一般的ですが、経験豊富なスタッフが揃う家族葬そらの事前相談では遺言書やエンディングノート、相続関連の相談先などもアドバイスしてくれます。

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