遺品整理は、文字どおり、亡くなられたご家族(故人)の遺品を整理する大切な作業です。
その作業の中身は、故人の思い出の品や、普段お気に入りの品、相続関連の重要書類から不用品の仕分け・売却、家具などのごみの処分まで広範囲にわたります。家族を失った悲しい気持ちから立ち直れず、遺品整理に取り掛かれない人達の話も多く聞きます。
しかしながらいつまでも遺品を整理しないわけにはいきません。今回のコラムでは「遺品整理/適切な進め方と注意点」についてどのように対処すればよいのか考察してみましょう。
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遺品整理は、文字どおり、亡くなられたご家族(故人)の遺品を整理する大切な作業です。
その作業の中身は、故人の思い出の品や、普段お気に入りの品、相続関連の重要書類から不用品の仕分け・売却、家具などのごみの処分まで広範囲にわたります。家族を失った悲しい気持ちから立ち直れず、遺品整理に取り掛かれない人達の話も多く聞きます。
しかしながらいつまでも遺品を整理しないわけにはいきません。今回のコラムでは「遺品整理/適切な進め方と注意点」についてどのように対処すればよいのか考察してみましょう。
遺品整理とは、故人が生前に使用していた物品や財産を整理し、処分や保管を行うことを指します。残すもの、処分するものの仕分け作業ではなく、故人の思い出や遺品・遺産を尊重しながら、最良の形で整理する重要な作業です。
遺品整理には、故人のお気に入りの趣味道具、洋服・靴、本やCD、家具や仕事用品などの日用品の処分だけでなく、貴重品や重要書類の確認、相続に関わる財産の整理など、さまざまな作業が含まれます。
遺品整理は、基本的には故人の近親者が行うのが一般的です。具体的には、以下の人々が中心となります。
・配偶者(夫・妻)
・子供や孫
・兄弟姉妹
・親族(甥・姪など)
上から優先順となりますが、それぞれの家族に事情があるでしょうから、取り掛かる前に喪主が中心になって家族間、親族間で協議することをおすすめします。配偶者が高齢または病気がちなどの理由で取り掛かれない場合も、子供(孫含む場合もあり)で連絡を取り話し合いましょう。
近親者が遠方に住んでいる場合や、高齢などの理由で遺品整理が難しい場合は、専門業者に依頼することもあります(後述)。また、相続人が複数いる場合は、トラブルを避けるためにも事前に親族間で話し合いをしておくことが重要です。
ここ数年、「生前整理」の重要性が注目されています。これは、自分が亡くなった後に遺族が困らないように、元気なうちに不要な物を整理し、必要な物だけを残しておく取り組みです。
・遺族の負担を軽減できる
・大切な品を自分で選び、適切に仕分・処分できる
・財産整理が明確になり、相続トラブルを防げる
生前整理は思い立った時が取り組み時です。自分の健康状態や精神状態等を勘案の上、先延ばしにしないことが大切です。特に高齢者の場合は、早目に少しずつ時間をかけて整理しておくことで、無理なく進められます。先ずは家族に相談してみてから取り掛かりましょう。
以前こちらでも紹介した関連コラムはこちらから
●「エンディングノートは書くべきか? エンディングノートのメリットと書き方についての考察/前編」
https://familyhall-sora.jp/column/1473/
●「エンディングノートは書くべきか? エンディングノートのメリットと書き方についての考察/後編」
https://familyhall-sora.jp/column/1480/
●「元気なうちにやっておきたい相続対策/前編」
https://familyhall-sora.jp/column/1548/
●「元気なうちにやっておきたい相続対策/後編」
https://familyhall-sora.jp/column/1554/
遺品整理を始めるタイミングに明確な決まりはありません。現代において多くの人が「四十九日法要」を一区切りとして考えています。「四十九日」は仏教では故人の命日から数えて49日目に極楽浄土へ行けるかどうかの最後の審判を受ける日と言われています。それまでの間は故人の遺品もそのままにしてあげたいという、遺族の気持ちがそういう風習となったと言われています。
・四十九日(約1〜2ヶ月後):形見分けを行い、必要なものを整理
・一回忌(1年後):不要な大型家具等も処分し、遺品整理完了が望ましい
近年では、親族で協議して初七日が過ぎたころから、少しずつ取り掛かるケースも増えてきています。逆に家族を失った悲しみが大きく整理を始めるのが難しい場合は、気持ちが落ち着いたタイミングで無理なく進めることが大切です。
「遺品整理」と「相続」の違いは端的に整理すると…
・遺品整理:故人の持ち物を片付けること(主に生活用品)
・相続:故人の財産を法的に受け継ぐこと(預金、不動産など)
となります。
そのふたつの関係性は遺品整理の際には、故人の貴重品や不動産の書類が見つかることがあります。そのため、相続手続きを進める前に慎重に遺品を確認することが重要です。
遺品整理は、故人の遺した物を整理し、必要なものを保管・継承しながら不要なものを処分する作業です。親族で行う場合には、特有のメリットとデメリットがあります。取り掛かる前にメリット、デメリットをしっかりと把握したうえで取り掛かることをおすすめします。
● 故人の思い出を大切にできる
親族が自ら整理を行うことで、故人の思い出を共有しながら、遺品一つひとつに込められた意味を理解できます。思い出話をしながら整理を進めることで、故人を偲び、家族の絆を深める機会にもなります。
専門業者に依頼すると、作業量によっては数十万円の費用がかかることもあります。親族で行えば、基本的には人件費がかからず、廃棄物の処分費用や交通費などの最低限の費用で済ませることができます。
故人の財産や重要書類(通帳、印鑑、保険証書など)は、業者ではなく親族自身が確認した方が安心です。特に、相続に関わる書類が出てきた場合は、すぐに適切な対応を取ることができます。
業者に依頼すると、スケジュールに沿って短期間で整理が完了しますが、親族で行う場合は、気持ちの整理をつけながら自分たちのペースで進められます。四十九日や一周忌などの節目に合わせてゆっくり片付けることも可能です。
故人の遺品を整理することは、悲しみを再び感じるきっかけにもなります。特に、思い入れのある品物を処分する決断が難しく、感情的になり作業が進まないこともあります。
大型家具や大量の荷物を運び出す作業は、想像以上に大変です。特に、高齢の親族が中心となる場合は、体力的な負担が大きく、ケガのリスクもあるため注意が必要です。
「この遺品をどうするか」「形見分けの方法」などで意見が分かれることがあります。特に、価値のある品物や相続に関わる財産が絡むと、親族間でトラブルになる可能性もあるため、慎重に話し合うことが重要です。
親族だけで行う場合、仕事や家庭の都合を調整しながら進める必要があり、スケジュール管理が難しくなります。特に、故人の住んでいた家が遠方にある場合は、何度も足を運ぶ必要があり、負担が大きくなります。
自力で整理するか、業者に依頼するかは、遺品の状況に応じて判断すると良いでしょう。
遺品整理を依頼する場合、以下の複合選択肢があります。
・遺品整理専門業者:全体的な整理・処分をサポート
・不用品回収業者:主に不要品の処分を担当
・行政サービス:自治体の支援を活用
遺品整理の経験者などに相談して信頼できる業者を選ぶことが重要です。
地域の消費生活センターに寄せられた遺品整理業者のトラブル事例として
・高額請求:不明瞭な料金体系で、後から追加料金を請求される
・貴重品の紛失:適切な管理がされていない業者による紛失
・不法投棄:業者が回収した遺品を不適切に処分する
等が確認されています。
こういったことに遭遇しないためにも業者選びのポイントは以下の通りです。
・遺品整理士の資格を持っているか
・料金体系が明確であるか
契約前に故人住居の現場を確認してもらい、引き取りや、売却、廃棄などをしっかり仕分け、複数社から見積もりを取ることが大切です。
遺品整理は、故人を偲ぶ大切な作業です。計画的に進めることで、遺族の負担を軽減できます。必要に応じて業者や行政のサポートを活用し、適切に遺品整理を行いましょう。
判断に苦しむ場合は、地元の行政窓口に相談してみるところから取り掛かってみるのも良いですが、インターネットで遺品整理の専門会社を検索して電話で問い合わせ、最終的には故人宅を見てもらい複数の見積をとることをおすすめします。
「家族葬そら」では信頼出来る「遺品整理」に対応してくれる会社をご紹介しています。
担当者や「事前相談」等でお問い合わせください。
家族葬そらでは万が一の時に慌てないためにも「事前相談」を推奨しています。
新潟市・近郊エリアに11式場を展開する家族葬そらは、はじめての葬儀でも安心して執り行える1日1組限定の貸切家族葬専用ホール(家族葬式場)です。一級葬祭ディレクター他経験豊富なスタッフが、ご遺族の心に寄り添い、故人への感謝を最大限にお伝えできるよう、無理のないプランとスムーズな葬儀の段取りで親身にサポートいたします。
また、福宝グループの葬儀社として葬儀だけでなく、仏壇・墓石・霊園などを通じて、皆様を支えて参ります。どんな小さなことでも構いません、家族葬はもちろん、葬儀に関わるお困りごとや疑問は家族葬そらへお問い合わせください。24時間通話無料でご相談に応じます。
みやじま
きりゅう
みまた
さいとう
たかだ
様々なお別れの仕方のご希望があると思います。無宗派葬の場合はいくつかのご提案をさせていただき、暖かく心に残るお別れの場を準備いたします。
ほり
皆さんからの希望や要望、故人の人柄を表すものや葬儀全体の進め方、記憶や形に残るものなど。出来るだけ叶えたいと思っています。