はじめに
近年、葬儀の形は大きく変化し、比較的小規模なお葬式のスタイル=「家族葬」が広がりを見せています。新潟県下越を中心とする新潟市近郊でも、家族葬スタイルで葬儀を執り行うケースが増え、これに伴って供花(きょうか)や供物(くもつ)の扱いについて相談をいただく機会が多くなりました。
供花・供物は、生前お世話になった故人への弔意を表すとともに、遺族への心遣いの形でもあります。しかし、家族葬の場合「供花を出してもよいのか」「供物はどのようにすればよいのか」と迷う方も少なくありません。
本コラムでは、家族葬における供花・供物の基本的な考え方、家族・親族・参列しない方それぞれの立場での対応、そして種類や相場観 、発注方法等について詳しく解説いたします。
家族葬における供花(きょうか)とは
供花(きょうか)とは、葬儀式場に飾られる花のことを指します。地域によって多少傾向は違いますが、新潟県下越地方・新潟市近郊では白を基調とした生花が主流で、白菊やカーネーション、ユリ、胡蝶蘭などを使った供花が一般的。式場を明るく彩り、故人をやさしく見送る雰囲気をつくり出します。花の清らかさや香りが、故人の魂を慰め、安らかに旅立てるようにとの祈りが込められています。祭壇の周囲に飾ることで、式場を明るく、そして故人を華やかに送り出す意味があります。
ただし、家族葬は葬儀場の規模が小さい場合もあり、また遺族の意向が強く反映される葬儀です。そのため、供花を辞退されるケースもあり、事前に葬儀が執り行われる葬儀社に確認した方が無難でしょう。
家族葬の供花/家族・親族はどうしたらよい?
家族葬において、家族や親族が供花を検討する場合は、まず葬儀を主宰する喪主や遺族に確認を取ることがよいでしょう。
●家族葬では喪主の意向で「供花を辞退」されるケースもあります。
●供花辞退の案内があれば、無理に供花を出す必要はありません。
●「親族の家ごと」で出す場合
- ・故人とのつながりでそれぞれの家が個別に供花を出す。
- ・ただし、小規模な式場では供花の数が増えすぎるとスペースに収まりきらず、遺族の負担になることも。こちらも事前に喪主と相談するとよいでしょう。
●「親族一同」でまとめて出す場合
- ・供花の数を抑え、式場のスペースや祭壇の見栄えを整えやすい。
- ・費用を親族(家ごと)で分担できるため、経済的にも負担が少ない。
- ・遺族側からすると、統一感があり管理もしやすい。
※いづれの場合も親族の長老格が中心となって仕切った方がまとまりが良いケースがあります。
家族葬の供花/参列しない人はどうしたらよい?
家族葬では、近親者で済ませる場合もあり、葬儀に参列出来ない場合も少なくありません。その際に「供花だけでも」と考える方もいます。
ただし、招待を受けていない立場で供花を送ると、かえって遺族に気を遣わせてしまうことがあります。そのため、次の点に注意してください。
●遺族の意向を最優先にする
- ・家族葬では「供花・供物のご厚志は固く辞退いたします」といった案内がある場合が多いです。
- ・案内に「辞退」と書かれていれば、供花は送らないのがマナー。
- ・もし案内に明記されていなければ、必ず遺族または葬儀場に確認をとることをおすすめします。
●供花を出さない場合の代替手段
供花を送れない、または辞退されている場合は、次のような形で気持ちを伝えられます。
- ・お悔やみの手紙を送る
形式ばらず、短くても「ご冥福をお祈りします」という言葉を伝えるだけで十分です。
- ・香典を郵送する
「ご霊前」「御仏前」など宗教に合わせた表書きをし、現金書留で送るのが一般的です。
- ・四十九日や一周忌など後日のお参り
時期を改めてご自宅やお墓に手を合わせることで、十分に気持ちは伝わります。
供花の種類と相場について
供花にはいくつかの種類があります。
●生花スタンド:一基または二基で飾られるスタンド形式。葬儀ではもっとも一般的。
●生花鉢植え:胡蝶蘭が主流で鉢植えです。
●アレンジメント花/白菊、カーネーション、ユリなどを使ったアレンジメント篭盛。
供花の種類、特徴、飾る場所、好適場面、価格相場(参考価格)は以下のとおりです。
種類 | 特徴 | 飾る場所・見栄え | 適する場面 | 価格相場(税別)
※参考価格 |
生花スタンド 1 段
(小・標準) | 比較的コンパクト。高さも低めで場所を取らない | 祭壇の両脇、入り口近くなど。比較的コンパクトな式場や家族葬で好まれる | 家族・親族からの一般的な供花として | 15,000円~20,000円 |
生花スタンド 2 段
(中・大) | 高さ・花材ともに豪華さが増す。より目立つ配置向き | スタンド二段は上部も豪華で目線を引く位置に置かれることが多い | 故人との関係が深い方、比較的大きめの式場、華やかさを求める場合。「家族葬そら」では設置対応可能。 | 20,000円~40,000円 |
胡蝶蘭などの鉢植え/鉢花 | 上質感があり、長もちする。葬儀後、自宅に持ち帰る人が多い。 | スタンドタイプに比べて地味だが高級感がある。祭壇脇または受付近くに飾られる場合が多い | 故人の好みや特別な想いを示したい場合 | 20,000~30,000円 |
アレンジメント花(籠アレンジなど) | スタンドほど高さを取らず、やさしい印象。持ち運びやすい。葬儀後、自宅に持帰って飾ることも可能 | 祭壇の下、会場の中ほど、受付スペースなどに飾られることが多い | 小規模な家族葬・訪問できない人が贈る場合など | 10,000円~20,000円 |
「家族葬そら」では供花・供物のご相談・ご依頼を承っております。
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家族葬における供物とは
供物(くもつ)は、故人への供養の気持ちや、遺族への弔意を示すために捧げる果物や菓子類などのお供え物です。故人への敬意を表す大切な要素となります。
供物には、祭壇を華やかに彩る役割と、参列者が故人への想いを形にする手段としての役割があります。故人様が好きだった食べ物や、日持ちのするお菓子、果物などが選ばれることが多く、これらは「故人が安らかに過ごせるように」という願いが込められています。葬儀場では祭壇に飾られ、葬儀後には親族や参列者に分けられることもあります。
最近の葬儀の主流である「家族葬」では、香典や供花と同様に、供物を辞退する遺族が増えています。 葬儀の案内状や告知に「供物辞退」の記載がある場合は、遺族の意向を尊重し、供物を送ることは控えましょう。
家族葬の供物/家族・親族はどうしたらよい?
特に近しい親族は、供花と供物の両方を出すのではなく、どちらか一方に絞るケースが多くなっています。式場の広さや祭壇のデザインに合わせて決めるのが無難です。
また、新潟では「果物を分け合う」習慣が残っている地域もあります。そうした地域性を考慮して供物を選ぶと、より自然な形になります。
親族が供物を出す場合は、以下の品物が一般的です。
親族間で話し合って数を調整すると良いでしょう。迷った場合は葬儀社の方に相談することをおすすめします。
家族葬の供物/参列しない人はどうしたらよい?
葬儀に参列しない場合、供物を送るのは、供花と同様に注意と確認が必要です。
●遺族に確認を取らずに送るのは避ける。
●郵送で贈る場合は、簡潔なお悔やみ状を添える。
●供物を辞退されている場合は、後日「御仏前」や「香典」として気持ちを伝えるのが望ましい。
供物の種類と相場について
供物には以下のような種類があります。
●果物籠
新潟県下越エリア・新潟市市近郊では、みかん、りんご、ぶどうなど季節の果物の篭盛が人気です。相場は5,000~15,000円程度
●菓子籠
和菓子やせんべい、焼き菓子の詰め合わせ。相場は5,000~8,000円程度
●飲料詰め合わせ
お茶やコーヒー、ジュース類。相場は5,000~7,000円程度
※葬儀後に親族で分け合うことも一般的です。
まとめ
家族葬における供花・供物は、「遺族の意向を最優先すること」 がとても大切です。供花や供物を出すことで、気持ちを表すことはできますが、無理に送る必要はなく、場合によってはお悔やみの言葉や香典で十分に気持ちは伝わります。
●親族であっても、まずは喪主や遺族に確認する。
●辞退があれば、送らないことも配慮のひとつ。
●相場は供花が15,000~25,000円、供物が5,000~15,000円程度。
●地域の慣習を尊重しつつ、無理のない範囲で手配するのが望ましいと言えましょう。
「家族葬そら」では、新潟県下越地方・新潟市近郊の地域性を踏まえた供花・供物の相談にも対応しています。ご不安な場合は、相談頂ければ、故人を想うお気持ちを最優先に最適な形で届けられるようお手伝いさせていただきます。
「家族葬そら」では供花・供物のご相談・ご依頼を承っております。
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