終活

年末に向けて見直す終活チェックリスト|今年やってよかったこと・来年に備える準備

作成日:2025年10月16日 更新日:2025年10月28日

今年もあと2カ月ちょっと。年の瀬が近づくと、一年間を振り返り「やってよかったこと」「まだできていないこと」に自然と意識が向きます。終活もそのひとつ。
終活とは「人生の最終章を安心して迎えるための準備」であり、今を大切に生きるための前向きな活動でもあります。年末は、仕事や生活の区切りがつきやすく、気持ちを切り替えるのに最適な時期。これまでの取り組みを整理し、来年に向けて整えることで、より充実した一年を迎えることができます。
本コラムでは、終活の基本的なチェックリストをもとに「今年やってよかったこと」「来年に備えたい見直しポイント」を解説します。ご自身に無理のないペースで進めるためのヒントも合わせて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次 [閉じる]

なぜ年末は終活の見直しに適しているのか

年末は、一年の区切りとして多くの人が生活や家計を見直す時期です。
同じように「終活」も、年末に振り返ることで自然と整理がしやすくなります。年末に実施する家の大掃除や書類整理、不用品整理等の延長で無理なく進められる点も大きな利点です。
特に新潟の冬は荒天日が多く、外出が億劫になって減る分、室内で静かに自分と向き合う時間が増えます。テレビを観たり、本を読んだりする時間も大切ですが、時間を有効に使い、年内に身の回りの整理しておくと、新しい年を安心して迎えられるだけでなく、家族にも「心のゆとり」を伝えることができます。
さらに、終活を「年末の恒例行事」にすることで、毎年の見直しサイクルが自然に身につき、無理なく継続できるようになります。年末年始には家族や親族が集まる機会も多くなることから、今後の生活についての話題も増える時期です。最初の一歩を踏み出し、無理なく終活をはじめてみましょう。

今年やってよかった終活の取り組み

終活は「やらなければならない」ことではなく、「やってよかった」と感じられる活動であることが大切です。でないと終活は長続きしません。ここでは、実践して満足感を得やすい代表的な取り組みを紹介します。

エンディングノートの記入

エンディングノートは、ネガティブなイメージを持つ人もいるようですが、今まで生きた自身の人生の記録であり、家族へのメッセージ帳でもあり、決して後ろ向きなことではありません。葬儀スタイルの希望や資産情報だけでなく、「ありがとう」や「これからも笑顔で過ごしてね」といった言葉を残すこともできます。書き始めただけでも大きな前進です。一気にすべてを書き終える必要はなく、今年は身の回りの情報整理、来年は医療や介護の希望、以降は葬儀や供養の希望というように段階的に進めていくのが理想的です。

 

エンディングノートは書くべきか?
エンディングノートのメリットと書き方についての考察

前編

後編

 

 

遺言書や財産の整理

混同されることが多いようですが、「エンディングノート」と「遺言書」は違います。
エンディングノートは、自分の人生の記録や希望を自由に書き留めるもので、法的な効力はありません。葬儀の希望、財産の整理、家族へのメッセージなどを記すことで、残された人への思いやりを形にできます。
一方、遺言書は財産(預貯金、不動産、保険などの資産)の分配や相続に関する意思を法的に明確にする書類で、形式や手続きに法律上の要件があります。公正証書遺言や自筆証書遺言など、形式を問わず、遺言を準備しておくことで家族の負担を減らせます。
つまり、エンディングノートは「思いを伝えるノート」、遺言書は「法的に遺志を残す書類」と言えます。

 

元気なうちにやっておきたい相続対策=遺言書

財産目録のデジタル管理

財産目録のデジタル管理とは、紙の書類ではなく、電子データとして財産目録を作成・管理することです。エクセルなどの表計算ソフトや、専用のソフトウェア、管理専門会社のオンラインサービスなどを利用して、財産に関する情報をデジタル化します。 財産目録のデジタル管理の主な特徴は以下の通りです。

 

●情報の更新が容易
財産の変動があった場合に、手書きや印刷の修正が不要で、データをすぐに更新できます。特にネット銀行やネット証券の口座など、デジタルな資産が増えている現代において、デジタルでの管理は効率的です

 

●検索性の向上
特定の財産を検索したり、条件を指定して絞り込んだりすることが簡単にできます。

 

●バックアップによる安全な保管
データはバックアップをとることができ、紙の紛失や破損のリスクに備えられます。ただし、デジタルデータも適切に保管しなければならないため、セキュリティ対策も重要となります。

 

●共有の利便性
関係者と情報を共有する必要がある場合に、データを容易に送受信できます。

身の回りの片付け(生前整理)

生前整理は、残された遺族のためだけでなく、自分自身が快適に暮らすための作業でもあります。年末の大掃除の流れで「思い出の整理」「写真アルバムの見直し」「衣料品の断捨離」「不要品の処分」などを少しずつ進めるのがおすすめです。特に今の時期は冬支度とともに衣替えや年末の大掃除をする時期でもあるため、自然な形で取り組みやすいタイミングといえます。

年末に使える終活チェックリスト

ここでは、年末に向けて活用できる「終活チェックリスト」をご紹介します。
すべてを一度に行う必要はありません。「今年やってよかったこと」「来年に回すこと」を分けて整理しましょう。

 

チェック項目 状況 コメント・メモ
エンディングノートを記入している □済 □未 医療・介護・葬儀の希望などを記録
遺言書を作成または見直した □済 □未 公正証書・自筆証書いずれでも可
財産の一覧を作成した □済 □未 預金・保険・不動産などの整理
写真・書類・衣類の整理をした □済 □未 年末の大掃除と一緒に進める
葬儀・供養の希望を家族と話した □済 □未 家族葬や納骨先などの共有
デジタル遺品(SNS・口座)の整理 □済 □未 パスワード・ログイン情報を管理
医療・介護の意思を記録した □済 □未 ACP(人生会議)の記録やメモ
信頼できる相談先を確認した □済 □未 葬儀社・行政窓口・相続専門家など
不要な契約や口座を解約した □済 □未 サブスク・カードなどを整理
家族へのメッセージを残した □済 □未 手紙・メモ・エンディングノートに記入

 

このような表をご自身で作成、プリントして冷蔵庫や手帳に貼っておくと、終活の進捗を確認しやすくなります。
「完璧」を目指さず、「少しずつチェックが増えていく」ことを目標にしましょう。

 

来年に備えて整えておきたいこと

年末時点でチェックリストが「未」だった項目は、来年の目標にしてみましょう。
ここでは、特に来年に向けて整えておきたい終活のポイントを紹介します。

 

葬儀や供養の希望を家族と共有

「葬儀について自分の希望を伝える」ということは、家族にとって何よりの助けになります。家族葬や一日葬など形式を指定するだけでなく、「どんな雰囲気で見送られたいか」「誰に知らせてほしいか」まで共有しておくと安心です。

年末に向けて終活を思ったったら、葬儀社主催の葬儀無料事前相談を受け、費用や流れを確認しておくことも、葬儀の概要がイメージ出来るので、非常におすすめです。家族葬そらでは、事前無料相談会を随時受付しています。

 

 

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デジタル遺品の整理

近年、全国民がスマートフォン・パソコン・クラウドサービスなど、普段から利用している実態において、個人情報が多く含まれるデジタル遺品をどう対応するかはとても重要な課題です。年末のタイミングで、アカウント整理やデータのバックアップをしておくと安心です。

特に写真データは、家族で共有できるアルバムアプリなどに移しておくと、思い出を残すだけでなく、家族の交流にもつながります。

介護や医療の意思表示

将来の医療や介護について「自分はどうしたいか」を話し合っておくことは、終活の中でも重要なステップです。
「延命治療を希望するか」「自宅療養か?専門施設か?」などをメモしておくだけでも、家族の負担は大きく減ります。新潟県内では、地域包括支援センターや医療機関で「人生会議(ACP)」のサポートを受けられるところもあります。
寒い時期に落ち着いて話すには、年末年始の団らんがちょうど良いタイミングです。

 

●新潟県地域包括センターの情報はこちら

●人生会議についての新潟県ホームページ

終活を無理なく続けるためのポイント

終活は一度の確認で終わるものではありません。
年末に少しずつ見直すことで、毎年負担なく少しずつ続けられる習慣になります。
ポイントは以下の通りです。

 

●小さなゴールを設定する
「今日は写真1箱」「今月はエンディングノート1項目」など少しずつ進めることで負荷を少なくし、長く続けられる環境をつくる。

 

●家族と情報共有をする
自身のことと言えども一人で抱えず、家族に話すことで安心感が広がる

 

●専門家の助けを借りる
司法書士・葬祭ディレクター・行政の相談窓口を活用

 

●楽しみながら取り組む
思い出を整理する時間と捉え、無理なく進める
※「生き方を整えること」が終活の本質です。焦らず、自分のペースで進めましょう。

まとめ

年末に向けてこれからの時期は、一年を振り返り、心も生活も整理する絶好のチャンスです。終活もその一環として「できたこと」「まだのこと」を確認し、次の一年の準備を整えましょう。

エンディングノートの記入や生前整理、葬儀の希望共有など、小さな一歩が大きな安心につながります。
デジタル遺品や医療・介護についての意思など、今の時代に合った見直しも忘れずに。

今年の締めくくりに、自分の「これから」を見つめる時間を持つことで、来年がより穏やかで実りある一年となるはずです。心に余裕をもって新年を迎えましょう。

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