終活

今から準備、年末年始・お正月の帰省で進めたい終活|親子で話すエンディングノート活用法

作成日:2025年11月4日 更新日:2025年11月4日

はじめに

そろそろ帰省や年末年始の計画を立て始める時期。お正月は家族が顔をそろえる貴重な機会です。普段なかなか話しにくい「葬儀スタイルの希望」や「終活のこと」も、帰省のタイミングなら自然に切り出しやすいことも。久しぶりに集まる家族の温かな時間の中で、これからの暮らし方や将来のことを話し合うことは、決して縁起の悪い話ではありません。本コラムでは、年末・年始、正月の帰省を活かして親子で話し合いたい「介護・医療・葬儀」や「エンディングノート」の活用方法について詳しくご紹介します。

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年末年始・正月は終活の話し合いに絶好のタイミング

年末年始・お正月は、1年を振り返り、新しい年をどのように暮らそうか計画を立てるにはとてもよい時期。おせち料理を囲みながらの家族団らんの中では、自然と健康やこれからの暮らしの話題が出やすくなります。また、離れて暮らす家族が集まるこの時期は、親の元気な姿を確認する貴重な機会でもあります。「お母さんもまだまだ元気だね」「お父さん、最近どう?」といった何気ない会話から、将来の介護や医療、葬儀の話に発展することも珍しくありません。
特に雪国の新潟では、冬の間は外出の機会が減り、ゆっくり腰を据えて話ができる季節でもあります。暖かい家で「今のうちに話しておこう」と語り合う時間が、家族の絆を深めるきっかけになります。

家族で共有しておきたいこと

終活の話題というと、「病気や介護、お葬式の話なんて縁起が悪い」と敬遠されがちです。
しかし、実際に多くのご家族が「もっと早く話しておけばよかった」と後悔するのもこのテーマです。話し合うべき内容は決して難しいものではありません。以下のような「生活に関わること」を中心に、無理のない範囲で家族と共有していきましょう。

 

●自分の希望する医療や介護のあり方(延命措置の希望など)
万が一、重い病気や認知症になったとき、どのような医療や介護を受けたいかを明確にしておくことは大切です。
たとえば「延命治療は希望しない」「自宅で最期を迎えたい」など、本人の思いを家族が知っているかどうかで、判断の迷いが大きく変わります。医療機関や介護施設の利用に関する考えも共有しておくと、いざというときに家族が安心して選択できます。

 

●財産や遺品の整理について
財産や遺品の整理は、残された家族の負担を軽くするためにも、元気なうちから少しずつ進めておくと安心です。「使っていない銀行口座や保険の整理」「思い出の品をどう扱うか」など、具体的に方針を話し合うと良いでしょう。遺品をどこまで残すか、どのように形見分けをするかも、家族の間で価値観が異なりやすい部分です。自分の大切なものほど「どうして残したいのか」を伝えておくことが重要です。

 

●葬儀の形式・規模に関する希望
「どのように送られたいか」は人それぞれ意向や考えはまちまちです。
家族だけで静かに行う家族葬を望む人もいれば、地域の方々に感謝を伝える場として一般葬を希望する方もいます。こうした希望をあらかじめ共有しておくことで、家族が「これでよかった」と納得して見送れるお葬式になります。

 

●お墓・供養・納骨に関する希望
お墓を守る世代が減りつつある今、供養の形は多様化しています。
「お墓を継いでほしい」「納骨堂を利用したい」「自然に還る樹木葬がいい」など、本人の意向を知っておくことが重要です。
また、お墓参りや法要の負担を考慮して「できるだけ簡素でよい」という考えを持つ方も増えています。供養は“残された家族のため”でもあるため、気持ちと現実の両面で納得できる形を話し合いましょう。

 

●緊急時の連絡先・依頼先
突然の入院やもしものときに、誰に連絡を取るかを整理しておくことも終活の一部です。
親族・友人・かかりつけ医・葬儀社など、必要な連絡先をエンディングノートやメモ帳にまとめておくと安心です。特に葬儀社や保険会社など「最初に連絡が必要な先」を明確にしておくことで、家族が落ち着いて行動できます。
また、携帯電話や銀行口座のパスワードなど、重要な情報の管理方法も一緒に確認しておくとより実用的です。これらを少しずつ話し合っておくことで、万が一のときに家族が慌てず行動できるようになります。
特に近年の葬儀スタイルは「家族葬」が主流になりつつあり、葬儀の形も多様化しています。親世代・子世代で価値観が違うことも多いため、互いの考えを理解することが大切です。

希望する葬儀スタイルは家族葬にしたいか?一般葬にしたいか?

「葬儀は家族葬で静かに送りたい」という声は年々増えています。家族葬は、親族や関係性の深い知人や職場関係の人で行うシンプルな葬儀スタイルで、近年の新潟県内でも主流の形となりつつあります。一方で、地域のつながりや長年のご縁を大切にしたいという理由から「一般葬でお世話になった方々にもお別れして欲しい」という希望を持つ方もいます。家族葬の良さは、静かで心のこもったお別れができること。形式にとらわれず、家族のペースで故人を見送ることができます。
一方で、参列を希望する方に後からお知らせする配慮や、供花・香典辞退の意思表示など、家族葬ならではの準備も必要です。親がどんな形で送りたいのか、そして子どもたちはどう感じているのか。
お互いの意見を尊重しながら、「わが家らしい葬儀のスタイル」を一緒に考えることが大切です。

 

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希望する供養のかたち

葬儀の後の供養についても、家族で話し合っておきたいテーマのひとつです。
近年は、以下のように多様な選択肢が広がっています。

 

●お墓を建てて供養する(従来型)
代々引き継がれたお墓で家族単位で供養を続けていく最も伝統的な形です。法要やお彼岸などの節目にお墓参りを行うことで、一族の心の拠り所として家族のつながりを感じることができます。この点が最近、話題にあがることの多い海洋散骨等の「自然葬」との違いです。形状も伝統的なものタイプから現代的なものまでさまざまで、近年は個性や想いを反映したデザイン墓石が増加傾向にあります。
一方で、墓地の維持管理や遠方へのお参りが難しい場合は、後継者問題が生じることもあります。「お墓を誰が守っていくのか」をあらかじめ話し合っておくことが大切です。

 

●納骨堂や永代供養墓を利用する
最近増えているのが、寺院や霊園が管理する納骨堂や永代供養墓への埋葬です。施設が永続的に管理してくれるため、後継者がいなくても安心して利用できます。屋内型の納骨堂では、天候に左右されずお参りできる点も魅力です。「お墓の管理負担を減らしたい」という方に選ばれています。

 

●自宅供養(遺骨や遺品を手元で供養)
故人を身近に感じながら供養したいという思いから、遺骨の一部や遺品を自宅に安置する方法です。ミニ骨壺や小さな仏壇、メモリアルペンダントなどを利用することで、気軽に手元供養ができます。「お墓が遠くてお参りが難しい」「毎日手を合わせたい」という方に適していますが、家族間で「どこまで保管するか」を相談しておくと安心です。

 

●樹木葬・海洋散骨など自然に還す供養
自然とともに眠りたいという願いから選ばれるのが、樹木葬や海洋散骨などの自然葬です。
樹木葬は墓石の代わりに樹木をシンボルとし、緑に囲まれた環境で永眠できる点が特徴です。海洋散骨は、専用の船で遺骨を海にまく方法で、自然への回帰を重視する方に人気があります。実施は専門会社に問い合わせすることをおすすめします。
いずれも新しい供養の形として注目されており、「お墓を持たない生き方」を希望する方に選ばれています。

 

「お墓を継ぐ人がいない」「維持費が心配」という理由から、永代供養や樹木葬を選ぶ人も増えています。供養のかたちや方法に「正解」はありません。大切なのは、残された家族に負担をかけず、本人の想いを形にできることです。「こんな形で見送られたい」「自分たちはどうしたいか」を話し合うことが、心の整理にもつながります。

家族葬そらは仏壇・墓石の福宝グループです。供養方法を御検討されている方は、お近くの福宝各店でもご相談承っております。

もちろん家族葬そらでも無料相談会等でのご相談OKです。お気軽にお問い合わせしてみてください。

 

●福宝ホームページ

 

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葬儀費用や連絡先の整理

葬儀費用や葬儀参列依頼のお声掛け範囲は、最も家族を悩ませるカテゴリーです。「どの程度の葬儀費用を想定しているのか」「どの葬儀社に依頼すればよいのか」を事前に共有しておくことで、「その時」が突然きても慌てず準備できます。
たとえば、家族葬であれば平均費用は40~100万円前後(新潟県内の場合/プラン、人数、オプションにより増減します)。会葬者数が一般葬と比較的と少ない分、会場や返礼品などの費用も抑えやすい傾向があります。
また、連絡してほしい親族・友人・所属団体などの連絡先をまとめておくと安心です。
誰に知らせるべきか、誰には知らせないのか――この判断を家族任せにするのは大きな負担になります。
エンディングノートに一覧化しておくと、万一の際に大いに役立ちます。

エンディングノートを使った「終活」に関する会話のきっかけ

「終活の話をしたいけれど、どう切り出せばいいかわからない」そんなときに役立つのが、エンディングノートです。エンディングノートとは、葬儀や相続の希望だけでなく、「自分の人生の記録」や「家族への想い」をまとめるノート。遺言書のような法的効力はありませんが、家族に伝えたいことを整理するツールとして非常に有効です。たとえばこんな質問から会話を始めてみましょう。

・「お母さん、もしもの時ってどんなお葬式がいい?」
・「お父さん、エンディングノートって知ってる?」
・「来年はこういう話(医療・介護・葬儀)もしておこうか?」

話す内容が明確でなくても構いません。「自分の思いを残すノートがあるらしいよ」と軽い話題として切り出すだけでも、家族の意識が変わります。本格的なエンディングノートは書店等でも購入することが可能ですが、最近は、自治体や葬儀社が無料配布しているエンディングノートも多く、手に取りやすくなっています。特に家族葬を検討している方にとっては、自分の希望をまとめる最適なツールです。

話し合いをスムーズに進めるための工夫

「終活」の話題はとてもデリケートです。話を始めるときは、次のような工夫を意識するとスムーズに進みます。

 

●時間に余裕を持つ
お正月の食事中や、テレビを見ながらなど、リラックスした時間帯を選びましょう。

 

●話題の切り口を柔らかく
「万一のときどうする?」ではなく、「将来こうなったらどうしたい?」といった前向きな言葉で話題を切り出してみましょう。

 

●押しつけない・決めつけない
親の考えや想いを尊重し、否定的な言葉を避けて聞く姿勢を持ちましょう。

 

●メモを取りながら進める
話した内容をメモしておくと、後でエンディングノートにまとめやすくなります。

 

●感謝の言葉で締めくくる
「話してくれてありがとう」「聞けてよかった」という言葉を添えることで、家族の関係がより深まります。

まとめ/年末年始・お正月こそ、家族の未来を話し合う時間に

年末年始の帰省は、ただ何となく時間を過ごすだけでなく、「これからの暮らし」を見つめ直す絶好の機会です。親子でゆっくりと語り合うことで、お互いの考えを理解し合い、安心して新しい年を迎えられるでしょう。終活とは、「人生をきれいに終える準備」ではなく、「これからをよりよく生きるための整理」です。

家族葬やエンディングノートの話題を通じて、家族の絆を深める――そんなあたたかい年末年始、お正月を過ごしてみませんか。

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新潟市・近郊エリアに12式場を展開する家族葬そらは、はじめての葬儀でも安心して執り行える1日1組限定の貸切家族葬専用ホール(家族葬式場)です。一級葬祭ディレクター他経験豊富なスタッフが、ご遺族の心に寄り添い、故人への感謝を最大限にお伝えできるよう、無理のないプランとスムーズな葬儀の段取りで親身にサポートいたします。

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