法事、法要

家族葬に参列できなかった時のお悔やみマナーと気遣い方

作成日:2025年9月1日 更新日:2025年9月1日

はじめに

近年、葬儀のスタイルが多様化するなかで、遺族や親族など近しい方のみで執り行う「家族葬」が広く選ばれるようになりました。新潟県下越地方・新潟市周辺でも、家族を中心とした近しい親族だけで静かに故人を見送りたいという想いや、葬儀の準備という理由から、家族葬を選ぶご家庭が増えています。

ここ数年の家族葬は、ご遺族の想いを尊重しながらも多様な形で執り行われるようになってきました。お通夜やご葬儀の参列はご家族や身内に限られる場合が多い一方で、別途お別れの時間を設けて、親しい友人や会社関係の方々に故人と最後のひとときを過ごしていただくケースも増えています。このように、家族葬は形式にとらわれず柔軟に工夫できる点が特徴です。大切なのは、直接参列の有無にかかわらず、ご遺族への温かな気遣いを通して故人を偲ぶ気持ちを伝えることです。
本コラムでは、「家族葬に参列出来なかった時」の適切なお悔やみの伝え方や対応について、具体例を交えて詳しくご紹介します。

 

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家族葬に参列できなかった背景とは

まず前提として理解しておきたいのは、家族葬はご遺族の希望に合わせて柔軟に形を整えるお葬式であり、参列の範囲も故人や家族の想いを大切にした選択の一つだということです。家族葬は本来、「限られた身内や近しい親族だけで静かに見送りたい」という思いから選ばれる葬儀のスタイルです。ですから、故人との最後の時間を親族とゆっくりとしっかりと送り出したい…という強い思いから選択されるケースが多いようです。

 

■喪主がお声掛けしなかった主な理由は様々あるようですが、以下の通りのケースが多いようです。

 

  • ・故人またはご遺族の希望で、ごく近しい家族のみで葬儀を行いたいと言う思い。
    近年、高齢化が進んでいることから、故人の年齢も上がり、喪主も現役引退から相当経年しているケースが見受けられます。そのようなケースでは、葬儀スタイルの選択肢は家族葬となる場合が多く、大勢の方を葬儀にお招きできない場合が生じます。

 

  • ・体調の悪い高齢者が多く、参列者を最小限に留めたかった。
    高齢の親族に遠方から来てもらうこと自体に躊躇し、結果的に葬儀には招待せず、亡くなったことの案内だけとなってしまったケース。

 

  • ・新型コロナウイルスやインフルエンザの流行を懸念して葬儀規模を縮小した
    近年では感染収束傾向でありますが、他の疾患含めて、高齢者への負担や大人数での集まりを避けた結果で声掛けず仕舞いとなってしまったケース。

 

  • ・喪主(遺族)が遠縁の親族や知人に葬儀後の連絡を通じて、後から報告するスタイルを選んだ

※このように喪主(遺族)でないとわからない葬儀時の背景を知っておくこと、理解することで、葬儀に呼ばれなかったことに対して無用な誤解や寂しさを抱えずにすみます。

家族葬に参列できなかった時のスマートな対応

家族葬に参列できなかったからといって、「どうして知らせてくれなかったのか」と直接的に尋ねるのは避けたいものです。近年の家族葬は、ご遺族の意向を大切にしながら柔軟に行われており、事情によって参列の範囲が決まることも少なくありません。そのためこそ、後日落ち着いた頃にお悔やみの気持ちをお伝えするなど、思いやりを形にすることが望ましい対応といえるでしょう。

 

避けたい対応例

  • ・突然相手の自宅を訪問し、対面でお悔やみを伝えようとすること
  • ・周囲に「自分は呼ばれなかった」と愚痴をこぼすこと
  • ・遺族にとって、葬儀後も精神的・肉体的な疲労が続いています。自分の思いよりも、相手(故人・遺族)への配慮を最優先にしましょう。
  • ・最近では、「参列できなかったことが残念だった」といった思いを、SNSなどに直接投稿してしまう例も見受けられます。しかし、家族葬はご遺族の意思を尊重して行われる儀式です。伝える方法やタイミングを選び、心を込めてお悔やみを伝えることが、現代のスマートなマナーといえるでしょう。

お悔やみの気持ちを伝える適切な方法

では、家族葬に呼ばれなかった場合、どのように遺族に対してお悔やみの気持ちを伝えるのがよいのでしょうか。

① 手紙やお悔やみ状を送る

家族葬に呼ばれなかった場合でも、故人や遺族に対する気持ちを表すために「お悔やみの手紙(お悔やみ状)」を送ることは、丁寧で一番心のこもった対応です。便箋に手書きでお悔やみの気持ちを綴り、郵送することです。直接の対面や電話よりも、遺族のタイミングで読めるため、負担をかけずに済みます。ただし、送るタイミングには注意が必要です。

・送る時期の目安

葬儀が終わった直後〜四十九日までの間

遺族や親族が喪に服している期間なので、供養の一環として自然に気持ちが伝わります。

遅くとも四十九日(忌明け)までには送りましょう。

■ 内容に含めたい基本要素

お悔やみ状には、形式ばかりでなく、故人や遺族への心遣いが伝わるような文面を心がけましょう。

【構成の基本】

  • ・訃報に接した驚きと悲しみ、故人への哀悼の意
  • ・遺族へのお悔やみと健康を気遣う言葉
  • ・参列できなかったことへのお詫び(もしくは呼ばれなかったことへの理解)
  • ・今後の支援や気持ちを伝える結びの言葉

 

■ お悔やみ状の文例(一般的な友人・知人宛)

拝啓
このたびは〇〇様のご逝去の報に接し、突然のことで信じ難く、深い悲しみに包まれております。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
ご家族のご意向で家族葬として執り行われたとのこと、静かにお見送りされたご様子を想像し、敬意を表するとともに、どうかご家族の皆様におかれま
しては、くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
敬具

■ 文例(恩師・上司など目上の方の家族宛)

拝啓
ご尊父様(ご母堂様)のご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。
生前は多大なるご指導を賜り、今なおその教えが私の支えとなっております。遠方よりご冥福をお祈り申し上げます。
ご遺族の皆様におかれましては、何卒ご自愛のほどお願い申し上げます。
敬具

■ その他の配慮ポイント

便箋と封筒は白無地のものが基本(柄付きは避けましょう)
封筒には「弔事用切手」を使うとより丁寧です。弔意用切手は一般の郵便局で買い求めることが出来ます。
手書きがベストですが、パソコン等で作成した文章でも構いません(その場合は署名を直筆で添えると丁寧です)
遺族の負担を減らすため、返信不要の旨を文末に入れるのも配慮になります

② 電話やメールは慎重に

電話でお悔やみを伝える場合は、タイミングを見計らう必要があります。四十九日以降にするなど、遺族の気持ちが少し落ち着いた頃合いを見計らうのがよいでしょう。メールやLINEなどは親しい間柄でない限り、略式に見えてしまうことがあるので注意が必要です。

香典や供花・供物はどうするべきか

家族葬では香典や供花・供物について「辞退」という形をとることもあります。これはご遺族の想いを反映した選択であり、その気持ちに合わせて行動することが、今の時代にふさわしい心遣いといえるでしょう。

 

確認方法

  • 共通の知人にさりげなく状況を聞く
  • 葬儀場に確認する

供物や供花も同様です。送る場合は、まず葬儀の日程を確認し、手配します。自分の気持ちを伝える手段ではありますが、相手の都合を第一に考えることが重要です。

遺族への気遣いの言葉・タイミング

葬儀後の生活も落ち着かない遺族に対し、思いやりのある言葉や行動が大切です。

 

気遣いの言葉例
・「ご葬儀お疲れさまでした。お身体ご自愛ください」
・「何かお手伝いできることがあれば、遠慮なくお知らせください」

 

■声掛けのタイミング
初七日を過ぎた頃が一つの目安です。お悔やみだけでなく、「その後のご様子を案じている」という気持ちも伝えられると、温かい配慮となります。

地域の慣習と現代の家族葬のバランス

地域のつながりが深い隣組や町内会の方々からは、「故人に感謝を伝えたい」「ご家族を支えたい」との思いが寄せられることもあります。しかし、時代の変化とともに、家族だけの静かな見送りを望む声も強まっています。地域性と現代的な価値観のギャップを理解し、無理に干渉しないことが、現代のセレモニーマナーとも言えるでしょう。

ケース別/家族葬に参列できなかった時の対応例

【ケース1】親しい友人の親が亡くなったと後から知った
お悔やみの手紙を送り、気持ちを伝える。香典は辞退されている場合、送らずに言葉だけに留める。

 

【ケース2】昔お世話になった恩人が亡くなっていた後から知った
弔電を送るか、手紙等でお悔やみの気持ちだけでも伝える。

 

【ケース3】町内会の方の訃報を回覧板で知った
地域の慣習を踏まえて、近所で弔問の機会が設けられるかを確認。弔問の機会が設けられない場合でも、無理に自宅訪問しない。

まとめ

家族葬は、静かに故人を見送りたいというご遺族の思いが込められた大切な葬送のかたちです。

ご参列が叶わなかった場合でも、そのお気持ちが軽んじられるものではなく、後日あらためて思いを伝える機会を持つこともできます。

むしろ、その背景や気遣いを理解したうえで、思いやりある行動を取ることが大切です。手紙での言葉、香典の辞退に配慮した対応、遺族を思いやるタイミングなど、細やかな心配りが「本当の弔意」として遺族に届きます。

 

昔からの風習や伝統が重んじられる反面、コロナ禍後の現代社会での価値観の両立が求められる今、故人と遺族の気持ちに寄り添った「悔やみ方」が求められているのです。

 

「家族葬そら」では、新潟県内の皆さまに寄り添った葬儀サービスを提供するだけでなく、ご葬儀後の法要や墓石等の相談をお受けしております。ひとりで悩まず、仏壇・墓石の福宝グループの「家族葬そら」主催の「無料相談会」でお気軽にご相談ください。

 

家族葬そらでは万が一の時に慌てないためにも「事前相談」を推奨しています。

 

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