家族葬の香典返しについて
家族葬は、親しい家族や友人を中心に行われる葬儀の形式であり、一般的には規模が小さく、プライベートな雰囲気で行われます。家族葬では、参列者や香典を贈ってくださった方々に感謝の気持ちを示すために、香典返しを行うことが一般的です。
香典返しは、香典を贈ってくださった方々に対して、故人や家族の感謝の気持ちを伝えるための大切なマナーです。香典返しの形式や内容は、地域や習慣によって異なる場合がありますが、一般的には手紙やはがき、お礼状、贈り物などが用いられます。香典返しの際には、参列者や香典を贈ってくださった方々に対して、心からの感謝の気持ちを伝えることが重要です。
香典返しのパターンと時期について
家族葬の香典返しは一般的に、以下の3パターンに分けられます。
1. 当日返し
当日返しとは、通夜や葬儀・告別式の開催日に、参列者に香典返しを渡すこと。この場合、参列者から受付で香典をもらったときにそのまま香典返しを渡す流れになります。メリットとして後日あらためて訪問して渡したり送ったりする場合に比べて手間が大幅に軽減されます。
当日返しの香典返しは、基本的に全て同一品、同金額のものを用意します。その場では香典で包んで頂いた金額を確認出来ないので、同じものをわたすことになります。新潟県内では当日の香典返しの相場は、2,000円~3,000円程度が多いようです。
葬儀の当日返しの場合、参列者が多めになると予想されているときが多いようです。また近しい親族等が多めに香典を渡してくれた場合は、後日改めて香典返しを行うのがよいでしょう。
2. 当日返しに加え、ケースバイケースで改めてお返しをする
「1」で紹介した「当日返し」で対応した場合、近しい親族から高額な香典を頂いた場合、当日返しに加えて後日香典返しを手配します。
※詳細は後述の「香典返しの好適品について」で記述致します。
3. 当日返しは行わず、後日お返しする
参列者も身近な親族や友人が多い場合、好みや嗜好もある程度把握している場合が多いので、より感謝の気持ちを表すことが出来るバターンです。
参列者、香典を包んでくれた金額等をリスト化し、送り先氏名(会社名)、住所や嗜好品などを備考欄に記入します。そのリストを元にカタログ等より送り先好適品を選びましょう。
また家族葬の場合は、連絡していなかった人が後日弔問してくれることが多くあります。
その際、香典を受け取るのであれば香典返しを用意した方が都度都度香典返しを購入する手間が省けます。
香典返しの一般的な相場
香典返しの贈り物を送る場合には、相手の好みや趣味を考慮して選ぶことで、より心温まる香典返しをすることができます。
家族葬の香典返しの相場は、通常の香典返しと同じくいただいた額の半額(半返し)から1/3程度が基本です。
これはあくまで一般的な相場であり、香典返しの金額は最大でも15,000円~20,000円程度と言われています。近しい親族が100,000円程度包んでくれたとしても、50,000円の香典返しを用意する必要はありません。場合によっては、4分の1~3分の1くらいの金額でも失礼ではないとされています。
香典の金額はその人によって違うため、葬儀の後に香典集計する時に「誰がいくら包んでくれたか」記録しておきます。記入を怠った人から「誰からいくら包んでもらったか、金額が分からなくなってしまった」という失敗談をお聞きします。そして四十九日法要後にすぐに送れるよう2週間前くらいから手配して置くことをお勧めします。
香典返しの好適品について
香典返しの好適品として一般的に多用されているものはお菓子やタオル、せっけんなどの使ってなくなる「消え物」を選びます。「不幸や悲しみがずっと残らないように。不祝儀を残さないように」という意味合いがあります。あまり「消え物」に拘る必要はなく、贈り先の家族構成、好みや生活スタイル等をイメージしてながら御品選びをすることで感謝の気持ちに繋げたいものです。
好き嫌いが別れるものや、賞味期限が短い生鮮食品等は贈り先のことも熟慮して選考しましょう。
最近では、百貨店のギフトコーナーでも相談に乗ってくれるようですし、カタログギフトを送るケースも増えています。家族葬そらのスタッフに御相談頂いても結構です。経験豊富なスタッフからアドバイスさせて頂きます。
香典返しを選ぶときのポイントは以下の7つです。
- 1. 使ったらなくなるもの
- 2. どなたに贈っても好き嫌いが少ないもの
- 3. 日常生活で使いやすいもの
- 4. 地元の名産品など
- 5. 日持ちするもの
- 6. 故人が好きだったもの
- 7. 贈り先の家族構成やライフスタイルに配慮する方がよいでしょう。
香典返しののし、水引について
香典返しの「のし」のかけ方には「外のし」と「内のし」があり、香典返しを郵送や宅配便等で手配するときは内のしにします。内のしは外側に包装紙が巻かれる方法です。
のし紙の上側には、仏教では「志」と書くのが一般的です。水引の下には「◯◯家」もしくは喪家の姓を書きます。
また、黒白5本の結びきりを使うことが多いですが、新潟県内ではでは黄白5本の結びきりの水引を用いることが多いようです。わからないようであれば黒白の水引にします。
のし、水引については地域によって異なる場合があるため、手配する前にお店の方や当社の担当者に問い合わせ頂き、事前に確認しておくと良いでしょう。