家族葬 参列者が知っておくべきマナーと弔問時の注意点

葬儀のマナー

家族葬 参列者が知っておくべきマナーと弔問時の注意点

作成日:2022年12月26日 更新日:2022年12月26日

遺族・親族をはじめ、生前故人が親しかった友人・知人を呼んで、アットホームな雰囲気の中、ゆっくりとお別れの時間を過ごすことができる「家族葬」。しかし、小規模な式ゆえに、一般葬のようにどなたでも参列できるものではなく、家族葬に参列する・しないは、故人や遺族の意思によって決まります。そこで今回は、参列する方の注意点と参列できなかった方の弔問時に気をつけたいことについて解説いたします。

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家族葬に参列できるのは依頼があった場合のみ

小規模・少人数で執り行う家族葬。参列する側は、原則として、遺族や喪主から「参列してほしい」といった参加願いがあった場合のみ、式に参加するのがマナーです。参列者が限られている家族葬において、遺族から依頼が来るということは、「参列してほしい」といった強い思いがあります。参加願いを受け取った場合は、迷わず参列するようにしましょう。

家族葬に香典は必要?

一般葬よりも小規模な家族葬ですが、香典は必要です。「4」や「9」といった数字を避け、一般葬と同等の金額を包むのが一般的です。ただし、家族葬を選ぶ遺族の中には、香典を辞退される方もいます。訃報連絡に香典を辞退する旨の記載があった場合、香典は持参しなくて問題ありません。訃報連絡に記載されている内容をよく確認し、当日に備えてください。

家族葬に参列する際の服装

家族葬といっても、故人をお送りする式であることに変わりはありません。よって、服装は一般葬と同じく喪服を着用してください。喪服の場合でも、正式な礼装「正喪服」より少しカジュアルな「準喪服」と呼ばれる服装を選ばれる方が多い傾向にあります。男性はブラックスーツ、女性はブラックフォーマル、お子様は制服がある場合は制服を着用し、参列してください。

 

ただ、ごく親しい人だけで執り行う家族葬の場合は、喪主側から「平服(略喪服)で統一します」といった連絡が来る場合も。これは一般の参列者を呼ばない家族葬ならではのスタイルです。高齢の方や遠方から来る人が多い時などは、負担が減るため、そういったスタイルを選択する遺族もいます。「平服で来てください」と言われた場合は、黒やグレー、紺色といった地味なトーンの洋服でまとめましょう。光沢のあるものは避け、柄などがあるものよりも無地を選んだ方が無難です。

依頼はないが参列したい…

前述の通り、家族葬は遺族から参加願いがない限りは参列できません。家族葬は「ごく親しい人だけでお別れの時を過ごしたい」「親族だけで見送りたい」といった故人や遺族の意思によって決まるものです。家族葬を選ばれた遺族の中には、経済的な理由から、小規模な式を選択された方もいるでしょう。そういった遺族の意思や状況を尊重するためにも、参列は控えたほうがいいといえます。

家族葬に弔問すべきかどうか

家族葬で弔問するか迷った時は、遺族から弔問願いを受け取ったかどうかで判断しましょう。弔問願いは、電話もしくは口頭で受ける場合が多いです。弔問願いがなかった場合は、遺族の意向を尊重し、弔電やお手紙でお悔やみの気持ちを伝えるといいでしょう。まず、故人との関係を述べて、遺族への弔意を表します。そのうえで、故人との思い出話や感謝の気持ちを伝えると、遺族も安心し、喜んでくれるはずです。

弔意の表し方はいろいろとあります

故人を偲ぶ気持ちは必ずしも葬儀の場である必要はありません。葬儀に参列できなかった場合は、後日、遺族にご連絡をし、改めて故人の自宅に訪問することもできます。遠方の方であれば、遺族に向けてお悔やみのお手紙を書くのもいいでしょう。

葬儀後の弔問時に気をつけたいこと

弔問に訪れるタイミングですが、親族や親しい間柄でない場合は、通夜の前に弔問するのは避けましょう。葬儀が終わり、遺族が落ち着いたタイミングで連絡を入れ、日程の確認を取ってから訪れるようにしましょう。葬儀直後やあまりにも期間が空いてしまったタイミングでは、かえって迷惑になる場合もあるので、葬儀終了後の3日頃から四十九日を目安に、弔問するのがいいでしょう。

 

式に参列していない場合、弔問時に香典をお渡しします。香典の表書きは、四十九日までは「御霊前」、四十九日以降は「御仏前」とします。

 

手土産は基本的に不要ですが、お菓子やお花、故人が好きだったものなどをお持ちすると、気持ちが一層伝わるでしょう。

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